ほのおのにっき

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消防訓練デビュー

ほのおのにっき 2017年10月6日

先日、消防訓練での消火器の使い方説明に若手消防士が初挑戦しました!

 

私たち消防士は企業や学校で消防訓練の指導に出向いた際

消火器、屋内消火栓設備、自動火災報知設備、…etc

消防用設備の使い方を説明することがあるのです。

 

人前で話すのは緊張する…

始まる直前はそんなことを言っていましたが

笑いあり、涙あり(?)で上手に説明していました!

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説明もこれから回を重ねるごとに上達していくと思いますが、

“訓練を重ねて上達する”それは皆さんも同じです!

 

今年の2月に埼玉県にある某通販会社の倉庫で大規模な火災がありました。

その会社では、消防訓練で消火器による消火訓練を定期的に行っていましたが

屋外消火栓の取扱い訓練は行われていませんでした。

 

その結果、消火器による消火は行ったものの、

屋外消火栓設備を十分に使うことができず、

焼損面積45,000㎡(調査中)

鎮火まで12日

を要する大規模な火災へと発展しました。

 

消防用設備は建物の用途、規模、構造によって設置が義務づけられるものがあります。

しかし、設置されているだけではなんの意味もありません。

消防訓練を行い、設置されている消防用設備を使いこなすことで

火災による損害を小さくすることができるのです。

 

中濃消防組合は一般企業・自治会等から指導の依頼があれば、職員が出向し指導を行っています。

消防訓練を行い、災害に備えて「命」と「財産」を守りましょう!

同志の繋がり・・・

ほのおのにっき 2017年10月5日

8月18日、9月5日のほのおにっきにも記載がありました、救急救命東京研修所・・・
もう何年も前にはなりますが、私もそこの卒業生です。

8月18日のにっき「救急救命東京研修所」はこちら
9月5日のにっき「消防署の受験生」はこちら

辛かったこと、楽しかったこと・・・あっという間の7か月間でしたが、何よりの財産は300人の仲間と共に救急救命士国家試験の合格を目指し、団結したこと、全国に素晴らしい仲間が出来た事ではないでしょうか。

 

そんな今年の夏。ある同期から「岐阜に遊びに行くから~」と連絡がありました。
その方は埼玉県の消防職員・・・しかもなんと非番でツーリングがてらバイクで岐阜へ来ると・・・

先日9月中旬に同僚二人を従え、2泊3日で宣言通りバイクで岐阜にみえました。

1泊目は我が中濃消防管内、板取のコテージを予約。
夜はみんなでBBQ。地元板取川で取れた鮎。飛騨牛。どて煮等でおもてなし。

趣味の話、仕事の話で盛り上がり、あっという間に夜は更けました。

 

朝は川浦渓谷へ行った後、喫茶店でモーニング。
関東にはない景色、サービスで大変喜んでいただけました。
その後は岐阜城を観光し名古屋へひつまぶしを食べに・・・

2泊目は岐阜市街のホテルでしたが、2泊3日満喫してもらえたようです。

 

いつまでたっても同期はいいものです。
各地元で頑張っている話を聞くと自分も負けてられないな。と思わせてくれます。

これからも、全国の同期との繋がりを大切にしていきたいです。

 

※写真は板取川の鮎と川浦渓谷です

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ウルトラマラソンランナー

ほのおのにっき 2017年10月4日

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時刻は午前2時、標高1400m、気温マイナス10℃。月明かり届かぬ闇の中、ハンドライトの灯りだけを頼りに進むその男の髪の毛は白く凍りついてしまっている。

「あいつは誰だ。」

 

彼は中濃消防の職員H、いわゆる「ウルトラマラソンランナー」である。

 

※ウルトラマラソンとは、フルマラソン(42.195km)以上の距離を走る競技であり、100kmの大会がもっとも多い。160kmの山岳レースや、短い周回のコースを24時間が経過するまでひたすら走り続けるレースもある。

 

非番には20~30km、公休にはもっと長い距離を走り、雷や台風、警報が出ている場合を除けば全天候が練習日である。「大雪に猛暑、天候が過酷であればあるほど燃える」と彼は満面の笑みで語った。6月に挑んだ「飛騨高山ウルトラマラソン」では、全ての上り坂を合計した累積標高が2489mという全国屈指の難コースの中、100kmを10時間以内に走り切る「サブテン」を達成した。ちなみにその時、95km地点で彼は感極まって泣いてしまったらしいのだが、その理由は「あきらめない自分に感動した」かららしい。

 

いかに体力が資本と言われる消防職員であっても、彼のような馬鹿げた距離を走るランナーは決して多くなく、先輩職員からは「走る虫」と呼ばれている。いったい何故そこまでして走るのか、そう尋ねると彼は神妙な面持ちでこう語った。

 

「わからないから走っている。」

 

強靭な体と心が必要とされる消防士にとって、ウルトラマラソンは良い趣味なのかもしれないが、「開いてはならない扉」がそこにあると感じたのは私だけだろうか…。

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寄席

ほのおのにっき 2017年10月3日

みなさん「寄席(よせ)」って知っていますか???

簡単に説明すると、‘落語’を楽しむ場所です。

近年は、静かな落語ブームらしくて、若い女性の間でも流行っているとか・・・いないとか。

 

ところが・・・

残念なことに、我が消防本部がある岐阜県はもとより、東海地方には本格的な「寄席」がありません。

そこで、落語好きの老体メンバーが集まり、毎年1回「東京落語ツアー」に行っております。

休暇を利用した一泊二日のツアーのため、とにかく落語を楽しむことが目的です。

1日目=朝出発⇒昼:東京着⇒「寄席」直行⇒落語・落語・落語⇒夜:ホテル泊

2日目=ゆっくり休んで昼頃「寄席」直行⇒落語・落語・落語⇒夜:帰宅

東京観光なんぞは一切しません。

とにかく落語を楽しむツアーとなっており、二日間でトータル約12時間の「寄席」滞在時間となっています。

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新宿:末広亭

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浅草:浅草演芸ホール

 
 

 

興味の無い方にとっては・・・???な思いでしょうが、御ひいきの落語家さんを応援したり、落語の合間に登場する漫才やマジックなどの演芸を楽しんだり、「寄席」好きにとっては至福の時間なのです。

(ちなみに落語の合間の演芸を「色物」といいます。)

 

ということで、私が感じる落語の魅力を紹介します。

御存じのとおり、落語はたった一人で演じる「芸」で、何人もの登場人物を演じます。

決してモノマネをするのではなく、口調と身振りだけで話を進めます。ベテランの落語家さんになると、まるで目の前に話の風景や、何人もの登場人物が現れ、どんどん話に引き込まれていきます。

 

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上野:鈴本演芸場

 
それと、落語から学ぶべきことが一つあります。

それは何といっても話の「間」です。

この「間」一つで笑いが生まれ、話に奥行きが出てきます。

 

われわれ消防職員も訓練や講習会などで、市民のみなさんの前で話をする機会が多くありますが、是非この「間」を学んで、話術を身につけていきたいものです。

消防車に不凍液!?

ほのおのにっき 2017年9月29日

車をお持ちの方は不凍液又はクーラントという物を聞いたことがあるかと思います。
通常車のラジエータの中に入れるもので、冷却や不凍(凍らない)のために使用されます。

このクーラントを消防車にも使用します。
車だから使用するのは当たり前じゃない?と思いますよね。

いやいや使用する場所が違うんですよ。

消防車は火事の時に放水します。温かい時期は問題ないのですが寒い時期に放水してそのままにしておけば、配管が凍って詰まってしまい次の出動で水が出ない!とか配管が膨張して割れてしまった!となったら大変です。

私たちは寒い時期に訓練や火事で消防車を使用したら、ポンプ室と呼ばれる部分に水路となる配管があり、そこへ不凍液を吹き付けたり注入したりして車両を大切にするのはもちろん次への出動のための準備を行なっております。

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写真の右下にある黄色のテープがある部分から、不凍液を吸入しポンプに行きわたらせます。(ポンプとは吸い上げた水に圧力をかけて遠くへ飛ばすための機械です)

また、写真の中央付近にある銀色の「くち」は水を吐き出すところと水を吸い上げるなどの部分です。

ここは単に鉄製の配管なのでこの部分から不凍液をスプレーで塗布します。

火事から帰ってきてホースの乗せ替えなどを行なうのと同時にこの作業も実施し、やっと次の出動の準備が整うわけです。

単純な作業なども消防にとってはとても大切な仕事なのです。

釣りのすすめ

ほのおのにっき 2017年9月28日

みなさん、仕事などでストレスを感じたことはありませんか?

あると答えたあなたは、どうやって解消していますか?

 

私のストレス解消方法は釣りです。

 

いつもは、ホームグラウンドの長良川・板取川で友釣りをしています。

8月下旬には釣りの師匠と遠征し、木曽川河口の「うなぎ五目釣り」に出かけました。船に揺られ、ナガシマスパーランドの観覧車のネオンに癒され、あっという間に5時間が経過しましたが本命は釣れず・・・

釣れたのはセイゴ6匹(10㎝)のみで、船長に「生後一ヶ月(笑)」と癒しの言葉を頂きましたwww

 

私の釣りは、とにかく竿をだし、自然の中で時間が過ぎるのを待つだけ。釣れる、釣れないは関係ありません。と自分に言い聞かせています。

 

家族もそれをわかってか、僕と魚の帰りを待っている人はいません。

私の釣った魚は滅多に食卓に並ぶことはなく、希少価値が高く高級魚になります。稀に食卓に並ぶことがありますが、そんな時は子供たちからお褒めのことばを頂きますwww。

 

好きになるか好きにならないかはあなた次第!!

やってみましょう、釣れなくても釣り!!!!!

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所:木曽川河口(愛知県弥富市出航)        「うなぎ五目釣り」

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所:長良川(美濃市) 「友釣り」

救急講習を受けてみませんか?

ほのおのにっき 2017年9月27日

9月もあと残りわずかですね。

みなさんは9月といえば何を思い浮かべますか?
だいぶ涼しくなってきて、秋の始まりといったところでしょうか。

 

消防署にとって9月は、9月9日が「救急の日」とされ、この日を含む一週間を「救急医療週間」と定められていることから、全国の消防機関において救急業務の普及啓発に力を入れています。

 

美濃消防署でも、美濃市内の社会福祉施設の職員を対象に救急講習を開催するなど、多くの救急講習を実施しました。

 

救急講習修了後には受講生の皆様から、こんな声をいただきました。

 

「異物除去法などの応急手当の方法を教えてくれる機会があると良かった」

「毎年受講しているけど忘れていることが多かった」

「本当に目の前で人が倒れたら、ちゃんとできるかしら」

「10年ぶりに受講したが心肺蘇生法のやり方が変わっていた」

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多くの受講生は熱心に講習に参加して頂き心肺蘇生法やAEDの取扱いが身に付いて満足している一方で、実際にできるだろうかという不安を持っていることが分かりました。

 

心肺蘇生法の内容は、5年を目安に医学的根拠に基づき見直しがなされており、指導方法もよりわかりやすい言葉や行動へと変わっています。

 

なかなか1回の講習で全てを習得することは難しいと思いますが、定期的に受講することで最新の知識や技術が身に付き、もしもの時の自信に繋がるのだと思います。

 

今後も受講生の皆様の意見を活かし、より充実した救急講習になるよう私たちも日々精進していきたいと思います。

 

 

大切な人を救えるのは、あなたしかいないかもしれません。

あなたも救急講習を受けてみませんか?

 

※ホームページ内の救急法コーナーはこちらへ!

避難情報

ほのおのにっき 2017年9月26日

平成28年8月台風第10号による水害では、死者・行方不明者27人が発生する等の被害が発生しました。岩手県岩泉町では、グループホームが被災し、入所者9名が全員亡くなる等、多くの高齢者が被災しました。これを踏まえ、高齢者等が避難を開始する段階であるということを明確にするため、『避難準備情報』を『避難準備・高齢者等避難開始』に名称変更されました。また、『避難指示』を『避難指示(緊急)』と変更し、急いで避難しなければならないということが、イメージできるようになりました。

【変更前】

避難指示
避難勧告
避難準備情報

   ↓

【変更後】

避難指示(緊急)
避難勧告
避難準備・高齢者等避難開始

 

私は妻と1歳の子と3人で暮らしています。消防士は24時間の勤務で、長時間家を空けるため、妻に避難についてのプチ勉強会を開催して、私が家にいない時でも家庭を守れるようにしています。みなさんも、家族で避難時のことについて(避難場所どこ?非常持出品の準備は?家周りの危険箇所は?等)話し合ってみて下さい。

また、自分の判断で避難行動をとることが重要です。高齢者の方、自宅周りに危険箇所があるところにお住まいの方は、特に早めの避難を心掛けて下さい。

 

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自然エネルギーの脅威

ほのおのにっき 2017年9月22日

皆さんは、余部(あまるべ)鉄橋の列車転落事故を知っていますか?

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昭和61年12月28日、13時25分、兵庫県美方郡香美町香住区余部の山陰本線余部鉄橋を回送列車が走行中、最大風速33メートルの突風に煽られて客車7両が鉄橋から約41メートル下に転落し、直下のカニ加工場を直撃、12名の死傷者を出した自然災害です。

この出来事は、私が、消防士を拝命してからちょうど10年目の事で、風に列車が持ち上げられる?「まさか」と、鮮烈に記憶に残っていましたが、今回、山陰旅行の折、念願叶って現地を訪れることが出来ました。

 

 

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現地は、入江の奥の山間に住家が肩を寄せ合って建っている。そんな典型的な日本海特有の集落です。冬期は山陰特有の低気圧により、豪雪地帯であることは想像に難くない。そんな厳しい自然環境の中での転落事故であろうことは分かりましたが、実際鉄橋を見上げてみると、その自然の力に恐怖を覚えました。

転落の原因としては、運転規則で25メートル以上の風速の場合は運転を中止すべきものが、列車指令員のミスで手配を怠ったことによるもので、防ぎえた事故であったと言えます。

 

 

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現在は、二重三重の安全管理に加え鉄橋はコンクリート製に架け替えられていますが、惨事のモニュメントとして鉄橋の一部は残してあり、山腹にあった余部駅を「空の駅」と命名し観光資源として活用するようで、11月末には展望施設としての専用エレベーターが完成する予定です。

 

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毎年日本全国では、自然災害が多発しています。自然の猛威には人は無力かもしれませんが、ただ異常気象と一言で片づけず、畏敬の念をもって真摯に対応しなければいけません。我々の仕事は災害全てです。この事故を貴重な教訓として、決して自然を侮らず安全管理を徹底して、立ち向かって行きましょう。

進化する消防資機材

ほのおのにっき 2017年9月21日

進化といえば・・・・・

ポケットモンスター(ポケモン)が有名ですよねー。!(^^)!

最近では『ポケモンGO』が世界的に流行りましたが、あの【ピカチュウ】も

ピチュー  ⇒  ピカチュウ  ⇒  ライチュウ

と進化していきます。
進化すると、見た目もかっこよくなって、強くなりますよねー。

 

消防もいろいろな物が日々進化しています。

たとえば消防士が火事の時に使う【筒先(つつさき)】

この筒先も進化してます。

① 進化前 ② 第1進化 ③ 第2進化
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棒状の水しか出ません。
なかなか重たいです。(―_―)
水が手元で止めれるようになって、さらに噴霧水(霧状の水)も出るようになりました。 !(^^)! コンパクトになって、カッコよくなりました!(^^)!
さらに、放水量も変えれるようになりました。ヽ(^o^)丿

消防のいろいろな資機材が進化しています。

私たちも進化に乗り遅れないように、訓練をして、努力をしています。

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