ほのおのにっき

原付の日

ほのおのにっき 2019年12月5日

 

皆さんはレストアという言葉をご存じですか、生産が終わった古い物の復元や保存を目的にした修理をレストアというらしいですね。

最近、非番や公休などの休日には古い原付のスクーターをコツコツと修理しています。

先日岐阜の市街地にあるバイク店でホンダライブディオZXの黄色を販売しているのを発見しました。

その店は原付専門で昔の古いバイクばかり販売している店舗で、その店の一番奥の左端に黄色いスクーターが見え、近くでじっくり確認するとホンダライブディオZXのⅠ型でした。

ライブディオは規制前の前期Ⅰ型1994年~1997年、規制前後期Ⅱ型1997年~1999年、規制後前期Ⅲ型1999年~2001年、規制後後期Ⅲ型2001年~2003年、と9年間しか製造していません。

その中でⅠ型の黄色は希少で台数も少なく、カウル等も目立った傷も無いため、その場の勢いで購入してしまいました。

現状、不動車のため点検整備と登録をすすめられましたが、販売証明のみ受け取り、点検整備と登録は自分で行う事にして軽トラに載せて帰って来ました。

家に帰り早速ライブディオを点検して行きます。

・ プラグに水か油のような物が付着

・ バッテリーが死んでいる

・ ガソリンがキャブまで行かない

・ キャブのメインジェット(78#)とパイロットジェットが(38#)詰まっている

・ オイルがキャブに行かない

・ フロントディスクブレーキが固着してフロントタイヤが回らない

・ 両タイヤの老朽によるヒビ割れ

・ 両ホイールの錆

・ キックペダルが錆により固着

・ リアフェンダー破損

・ マフラーエキゾーストパイプの錆

自分でもちょっと引くぐらいでしたが、25年前の車両と思えばまだ良い方なのかもしれません。

現在、日本の50ccは2サイクル車を製造していないため、部品を発注しても欠品している物が多く、サービスパーツが少ないため修理にも時間と手間が掛かりますが、少しずつ部品を分解し、錆を落としグリスを塗ってまた組み直す作業を繰り返しながら、昔の走っていた雄姿を思い描いています。

・ プラグ交換

・ バッテリー交換

・ キャブ清掃、メインジェット(90#)交換、パイロットジェット(40#)交換

・ 燃料ライン交換

・ 負圧ポンプ分解清掃

・ オートチョーク交換

・ フロントブレーキキャリパー分解清掃マスターシリンダー分解清掃

・ 錆の出ていた鉄ホイールを中古アルミホイールに交換、中古フロントディスク交換

・ タイヤ交換

・ キックペダルを社外の物に交換

・ リアフェンダーをボンドで補修

・ マフラーエキゾーストパイプの錆を削っていたら穴が開いたためマフラー交換

・ エンジン動力伝達部分解清掃及びドライブベルト交換、ウエイト交換

・ フロントライトのレンズを黄色から青色に交換、

・ サイドスタンド取り付け

購入後7ヶ月経ちました、現在の整備状況は上記のとおりです。

まだまだ本調子ではないと思いますが、なんとか乗れるようになって来ました。

崩れた積み木を自分の思い描く姿に一個一個ていねいにコツコツと積み上げていくような作業は、他の人が見ると無駄な作業に見えるかもしれませんが、私は仕事も人生も一個一個情熱や思い入れを積み上げていく事が大切だと思います。

 

04-20191-12.5 04-20192-12.5