ほのおのにっき

美濃市伝統建造物うだつの上がる町並みを守ります

ほのおのにっき 2017年8月22日

美濃消防署では、新潟の糸魚川の火災を教訓に城下町の木造密集地、「うだつの上がる町並み」の警防調査と水利点検を実施しました。

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うだつの上がる町並みは、町割りが漢字の「目の字」の形になっており旧今井家住宅・小坂家住宅等の貴重な文化財も存在するみんなの貴重な財産です。

この文化財は、平成11年5月に国から重要伝統建造物群保存地区として指定され消防法に基づいた火災予防上の必要な消防用設備が設置されています。

 

今回の調査では、多くの職員が実際に自分の足で歩いて自分の目で見て回ると、万が一その建物から出火、或いは他の建物から出火し延焼した場合に消防署として最小限に食い止めるために、何処からどのようにして進入し、火災戦闘するのかを考えさせられる地区でした。

町並みは、目の字形の道路で仕切られた土地に、道路側を玄関となっており間口が狭く奥に長い建物がズラリと隙間なく建ち並んでおり、建物の裏側が全くと言って良い程見えないのにビックリでした。

 

しかし、今回の調査で得た物は非常に大きなもので、「目の字」の中に建物で埋め尽くされて居ると考えていたこの地区で、実は建物の裏側への赤道・駐車スペース等の進入可能箇所も有り、伝統建造物裏側の状況を把握することが出来ました。

私たち消防は地域の住民の方から信頼を得て、その信頼に応える崇高な使命感を持って業務に精励しています。

今回の調査では、旧今井家住宅、小坂家住宅の建物内の状況を把握するために、ご協力を頂き感謝しています。

大変ありがとうございました。

 

今後も地域の皆さんの協力とご理解の基、私達も精進してまいります。

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