この赤い丸い物体の正体は…水噴霧消火設備のスイベルです。
電源不要のごつい奴。水の力で風車を回転させ音を発します。
実際の音は、初めは低ーい音が鳴り、風車の回転が上がると共に高い音に変化します。古い消防車の手回しサイレンと同じ仕組みです。美濃市の小倉山サイレン音がイメージしやすいかも。
このスイベルとの出会いは、ある大都会の地下駐車場の片隅に設置されているのを予防係目線で発見したときです。感動しました。設置条件が立体駐車場や地下駐車場くらい…。なかなかお目に掛かる事がない…。
さかのぼる事昭和45年、自動車の急激な増加により、都心部の駐車場不足が懸念され地下商業地域及び地下駐車場が誕生し、水噴霧消火設備が設置されました。
地下商業地域及び地下駐車場が誕生し約47年が経過した今、しっかり維持管理すれば古いごつい奴でも生涯現役。
消防用設備だけではなく、メンテナンスの重要性を痛感した瞬間でした。
当時のアラーム(スイベル)
少し前のアラーム(ベル)
現行アラーム(電子ベル)