ほのおのにっき

ほのおのにっき 2018年3月9日

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みなさん、こんにちは。私は中濃消防組合 津保川出張所の職員です。

中濃消防組合は関市と美濃市を管轄しており、その中には8つの消防署(消防署×2、分署×1、出張所×5)があり、消防署(所)ごとに担当する地域が決まっています。

 

ここで【Q1】です。

【Q1】津保川出張所はどこの地域を担当しているのか知っていますか???

 

~ か ん が え ち ゅ う ~

~ か ん が え ち ゅ う ~

~ か ん が え ち ゅ う ~

 

答えは『上之保地域』でしたー。

 

どうですか?わかりましたか? 一般正答率は23%でした。(独自調査)
これだけですと「あっそうですか・・・」という感じだと思います。

しかし中濃消防組合にある全ての消防署(所)とその管轄地域は以下のとおりとなっております。↓↓↓

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・・・あれ!?なんか変な所ありませんか!?
ここで【Q2】です。

【Q2】上記表1の消防署(所)とその管轄地域で仲間外れを探してください。

 

~ か ん が え ち ゅ う ~

~ か ん が え ち ゅ う ~

~ か ん が え ち ゅ う ~

 

答えは『上之保地域・・・津保川出張所』でしたー。

 

そーなんです。我が津保川出張所だけ地域名と消防署名が違うんです!!

昨年4月に津保川出張所に異動してきた職員数人に、この事をどう思うか聞いてみたところ、口をそろえてこう言うのです。

『なんか変。わかりづらい。なんで上之保出張所じゃないんやろ・・・』

 

そこで考えました。どうしてこの名前に至ったのか。何か深い意味があるのでは!?
中濃消防組合の職員でありながら、その理由を知らないなんて言語道断!

 

そして表1を注意深く見てみると、さらに違和感を発見!!!

板取地域=板取出張所・・・『川』が付いている。

津保川・・・板取川・・・これはその地域を流れる水系を消防署(所)の名前にしようと考えたのでは!? 『川』で統一したかったのではないか!

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しかし、結果的に『川』で統一するということはできませんでした(泣)

もし、川で統一されていたら今ある消防署(所)の名前はこうなっていたかもしれません。

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なんか違和感しか感じませんが、この表2を見ると現状の名前で良かったと思えますね。

 

津保川出張所の謎について、イロイロ考えましたが、出口が見えず迷子になっていたところ、眼前に1冊の冊子がありました。それは『消防年報』というもので中濃消防組合が毎年発行しているものでした。

その中には中濃消防組合の沿革が記載されていて、昭和46年4月に中濃消防組合が発足してからの出来事について、津々浦々と載っています。それを見てみると・・・

見えてきました。出口への一筋の光が・・・

 

中濃消防組合にはこのような歴史がありました・・・

昭和46年8月 関消防署を設置

昭和47年1月 美濃消防署を開設

昭和47年6月 武芸川、津保川及び板取川の3出張所を開設

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表3のとおり中濃消防組合が発足した当時は2消防署3出張所でした。

そして、武儀・上之保地域に消防署(所)が1つしかないため『津保川流域』を管轄する消防署(所)ということから『津保川出張所』と名付けられたと考えられます。
板取川出張所についても同様の理由によって名付けられたのでしょう。

 

昭和53年12月 武儀出張所を開設

昭和61年3月  西分署を開設

平成11年2月  洞戸出張所を開設

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住民サービス向上のため、長―い年月を経て、新たに1分署2出張所を開設し、現在の中濃消防組合の形が作られました。

このように紐解いてみると『上之保地域・・・津保川出張所』という謎は、中濃消防組合の歴史が起因しているという結果でした。

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決して、名前に『川』付けよ。みたいな安易なものではありません。

もし、津保川が上之保川という名前であったなら、今回の謎に気付かなかったかもしれません。

 

みなさんも、身近にある『謎』について調べてみてはいかがでしょうか?

『ふ~ん』『へぇ~』て思える意外な発見があるかもしれませんよ。