119通報から早く確実に現場に到着することができるように、 毎年、若手職員対象に実際の車両を運転して安全運転研修を行っています。
今回は関自動車学校にタンク車1台と、救急車に見立てたワゴン車1台の計2台を持ち込んで、プロの教官から指導を受けました。
普通自動車免許をとるために多くの方が緊張しながら初めて教習車を走らせたコースを、消防車で走ります。
さらに狭くなるようにコーンを立てて、なかなか簡単に通過できないようにしてある所なども!
ある場所では方向変換のために消防車をバックで下げてみると・・・・教官から「車を降りて現場を見てみましょう!」ということで、車両後方へ行ってみても特に問題がないと思ったとき・・・ふと上を見上げると、とても見づらい黒いロープが車両に当たっています(-_-;)
こちらの心境は「えええ~?なに、これ?」ですが、モノに当たっているのは事実です。
つまり、これが災害現場で垂れ下がった電線だったら、車や隊員が受傷してしまう可能性があります。
ついつい、後方の下の方、地面とかに何かないかと思い込んでしまいますが、車両の高さの空中の見えにくいものも注意しないといけないと本当に実感した瞬間でした!
救急車に見立てた車では、コースを走るくらいお手の物と思っていたら、運転席に乗り込む前に教官からある指示が、
「そこに水の入れてあるペットボトルありますよね!それを後部席の床に立ててください。」
「救急車、患者さんを搬送しますよね?揺らさないで走行しないとまずいですよね?」
ということで、いかに揺らさず(ペットボトルを倒さず)に、スピードを出すところは出す!ブレーキやカーブで倒さないようにするには?どうするのか?ということを体験しました。
このほかにも、フットブレーキだけではなくエンジンブレーキを使う方法や、後続車のためにポンピングブレーキを使うなど、これからの出動にすぐに生かせる有効なブレーキ操作についても教えて頂きました。
そして、やはり事故を起こさない、そのために何を意識し行動として行うのかという基本中の基本をもう一度再認識しました。これから研修を受けた職員が自身だけでなく、他の職員へも学んだことを伝えてより一層、安全確実な運転、現場活動に繋げていきます。