救命救急センター長の森先生をアドバイザーに
迎え、救急救命技術発表会を開催しました。
簡単ですが、紹介させていただきます。
目的は!
「実践的な救急シミュレーションにより、医学的根拠に基づいた知識・技術の習得を目指し、病院前救護体制の一層の充実を図ること!」
即ち!・・・簡単に言うと・・・
「住民の方々のために、救急隊の資質向上を目指す。」・・・ということです。
中濃消防組合には各地域に、2署・1分署・5出張所があり、救急隊は9隊あります。
今回は、その中の代表として4隊の救急隊が、それぞれの救急活動を発表しました。
傷病者が発生するところから始まります。
そこから119番通報があり、通報を受ける
指令センター員の会話内容まで会場内に流れ
ます。
知らせないブラインド訓練です。
指令センターからの出動指令が入るまでは、
目隠しとイヤホンで音楽を流し、本番の出場に
近い状態からのスタートです。
指令内容にあった携行資機材の打合せや、
病院へ事前連絡などして、
適切な活動ができるよう隊員間の連携を図ります。
(本日は発表会のためマスク等は外しています。)
現場に到着した救急隊は、本人や家族から情報収集をしながら、呼吸や脈拍・血圧などの観察・処置を実施し、救急車内へと搬送していきます。
そして、詳細はコントローラー(隊員に現場状況や傷病者の容態などを伝える者)から指示などが刻々と伝えられます。
救急車(模擬)内へ収容後も、心電図・血圧など更に傷病者を観察し、少しでも早い現場出発を目指しつつ、傷病者にあった病院を選びます。
最後は搬送する病院が決定し現場出発です。これで発表は終了。
発表時間は15分です。
発表終了後には出場隊員はもちろん、見学者と共に会場内全員で、森先生の指導・助言をいただきながら、発表内容の検討会を実施します。
良かった活動内容や反省点など、多くの意見が飛び交いました。
発表会も第7回目を向かえ、近年では毎年このような救急救命技術発表会を実施しています。
残念ながら、一般の方々は観ることは出来ませんが、
少しでも「救急隊員としての資質の向上」を目指しています。
※※※ 発表会の裏話 ※※※
私たち救急隊員のプロでも、大勢の職員の前で発表する時は結構緊張します。
正直に言いますと・・・発表会では緊張のあまり、ミスが出ることもあります。
でも、こんな時には先輩や同僚から励ましの一言。
「訓練で失敗して、恥をかいても良いじゃないか!沢山失敗しろ。」
そして・・・
「次は失敗しない。本番はまかせておけ!って言えるようになれ。」
と「喝」を入れられています。