先日、私は家族を連れ、イルミネーションが綺麗と言われている愛知県一宮市にある『138タワーパーク』へ出掛けました。
広大な広場や遊具があるパーク内には、周辺の景色が一望できる高さ138メートルの138タワーがあり、中部地方では観光スポットとして有名です。
しかし一方で、岐阜県の消防士たちにとって『悪夢の日々』を思い出す場所でもあるのです・・・。
岐阜県内の消防本部へ採用された消防士たちは、まず岐阜県消防学校の初任教育という課程へ入校し、半年間厳しい教育を受けますが、その中で138タワーの非常階段を駆け上がる鬼の行事があるのです。(訓練のひとつです(笑))
【138タワー駆け上がり訓練 内容】 ※数年前はこんな感じでした。
① 防火服を着装した状態で重りが入ったリュックを背負い、皆で歩調を合わせ消防学校を出発。(当時の気温約30℃)
② 倒れそうになりながら138タワーに着くや否や、タワーの階段を一人ずつ頂上まで駆け上がる。
③地上へ降りた後、今度は 4人1組で消防ホースなどの資機材を持ち、もう一度頂上へ駆け上がる。
④ 行きと同様に歩いて消防学校まで帰る。
厳しかったからこそ、達成感も大きく、消防士としてより成長できた訓練でした。
『あの時の自分はよくやりきったなぁ・・・。』
無邪気に遊ぶ子どもたちをよそに、消防学校での『悪夢の日々』を思い出し感慨にふけるのでした。