ここは、とある幼稚園です。
遊戯室で子供たちは顔をかくして、なにやらゴロゴロと横になっています。
よく見ると左奥の方では、オレンジ色の救助服を着たお兄さんの横でパンダが両手で顔をかくしてなにやらゴロゴロ。
「何してるんだろ?」
今度は、とある保育園。
ステージの上ではヒヨコがなにやらゴロゴロ。
そして子供たちもみんな同じ動きをしています。
実はこれ、子供たちは、体に火がついた時の対処法を学んでいるところだったんです。
上の2枚の写真は、いずれも背中に火がついたとき、走り回らずに床に寝転がって、大事な口や鼻、目を両手で守って、火がついた背中を床にこすりつけて消していたんです。
子供たちは、指導担当のお兄さんやおねえさんに火がついた体の場所を言われただけで、すぐにその場所を床にこすりつけて火を消す動作ができるようになりました。
中濃消防組合では、幼い子供のころから火事を起こさないことや、もし起きてしまったときにどうやって自分の身を守るのか、という内容の幼児防火教育を管内にある全部の幼稚園、保育園を回って指導しています。
今回紹介した、幼稚園や保育園を巡回して行っている幼児防火教育は、「みらい隊」という名前で、選任された若手の職員が担当しています。
その中でも今日みなさんにお見せした写真のお兄さんやおねえさんは、今年度選任となった職員ばかりです。
写真では、どの職員も堂々とやっている感じに見えますが、指導初日は、心臓バクバク、声は震えるはで、なかなか大変だったんですよ。
それでも指導回数を重ねるうちに、子供たちの歓声やいろいろなリアクション、そして何より子供たちの明るい笑顔に癒されて、スッゴイやりがいを感じています。
子供たちに教えているんじゃなくて、結局、子供たちに教えられ、そして育てられているんですネ(笑)