消防署を代表する車と言えば、無論、真っ赤な消防車です。
みなさんは、その消防車がどのように造られているご存知ですか。
消防車は、いわゆる職人さんによる手作りの車です。ただし、ベースとなる車両は自動車メーカーが専用設計した消防車専用シャシを使います。それに水槽、消防ポンプ、消防活動で必要な資器材を収納するための大きな箱を取り付け消防車となるわけです。
また、消防車は消防本部ごとに地域の実情に合うように造られ、特色もあります。
中濃消防組合では、4輪駆動の2t車級シャシをベースに車体形状は箱型オールシャッタータイプとし、消防ポンプ自動車でありながら水槽付消防ポンプ自動車(4t車級シャシ)とほぼ同容量の水槽を備えます。吸管は水利位置に左右されることなく左右のどちらからでも引き出し可能な巻き取り装置式で、車両後部には電動ホースカーを備え、狭い場所でのスムーズな活動と出張所の少人数でも効率的な消防活動ができる車両としています。
みなさんも遠方に行った際など、消防車を見比べてみてください。地域ごとに形やデザインなど特色ある車両が発見できると思います。
(電動ホースカー)
(巻き取り装置付き吸管)