私は、日々の業務ストレスを趣味とガンダム観賞で癒している中間管理職です。
近年、私の下でメキメキと本領を発揮し始めている滝廉太郎似の「T」の成長について語ることにしました。。
「T」との出会いは5年程前だったろうか。
「T」は大学院の肩書き付きでやってきた!
「見せて貰おうか、大学院の性能とやらを!!」
当時、救助訓練指導の担当であった私はジオン軍の士官学校よりも厳しく「T」を指導した。
肉体的に優れているわけではなかったが、なんだかんだ言いながらも「T」は生まれたての小鹿のようにプルプルしながらも、私の試練についてきたことを覚えている。
思い返せば私の「T」に対する厳しさは、「T」のニュータイプの素質に嫉妬していたのかもしれない。自身も「私もニュータイプのはずだっ」と言い聞かせてきた。しかし、私はニュータイプではなかった。その疎ましさからなのか…
近年、IT環境において「T」の能力が覚醒し始めている
カチカチカチカチカチカチカチカチ・・・・
「速い!?ココに書いてありますだとっ!!??」
まだまだ青い
「フッ、坊やだからさっ
その消防本部は認めていても、うちの消防本部が定める根拠があるのだよっ!!」
しかし、「T」はこの事実に気づいたら、リックドムのように、仕事を瞬殺してしまうかもしれない・・・
最近では「T」の後輩たちからも、仕事を教えてもらうなら「T」からがいいとの声も聞こえてくるようになった。
「T」の丁寧な仕事や、真面目でやさしい人柄を後輩たちも見て感じているのだろう。
「T」は文書の作成能力も高く、各種通年行事や新たな事業に対する起案文書、依頼文書もサラッとこなしてくる。
かく言う私も、当務の朝に「T」がいることがわかると、共に調べものをすることや立入検査に行くことを、頼もしくも嬉しくも感じてきている。
そもそも、年中、自宅の部屋というコクピットで、パソコンと向き合っているニュータイプの「T」にITで勝てるはずもない。
「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを」
不得意な部門をやらせるのではなく、得意なところを認めて延ばしてやればよかったのだ。
「あんなに腕立て伏せをさせて、申し訳なかった」
「T」の真面目で丁寧な仕事ぶりは現在の係にとても向いていると考える。
我々の仕事は、一般市民の方々の自由や財産を制限しなくてはならないときもある。高い倫理感と使命感を持ち、明確な根拠を法令から示し不利益を与えてはならないのである。
「T」の能力は、今後の消防業務の中で必ず必要となり役に立つ。
「T」よ!興味さえ持てば、その能力はどんどん覚醒していくであろう。
私とともに、更に仕事を楽しんでいこうではないか!!