ほのおのにっき

119番通報は的確に!

ほのおのにっき 2019年12月12日

私は現在中濃消防組合指令センターに勤務し、119番通報を受けています。

通報を受け第一声は「火事ですか?」「救急車ですか?」と問いかけて、まずは「火災」か「救急」か種別を決定します。

つづいて、出動指令に一番重要となる消防車・救急車が向かう場所を聴取します。

住所・世帯主名・目標物(建物名、交差点名、トンネル名など)・災害弱者(届出者)情報・電話の発信位置などから場所を特定し、パソコン操作で【出動指令】を発動するのですが、この時点で、消防車・救急車はエンジンを始動し準備が整うと現場へ出動します。

詳しい状況をお聞きするのは、【出動指令】の後になります。また、私たち指令センター職員は出動しませんから、通報が長引いても消防車・救急車の到着が遅れることはありませんので、落ち着いて話してくださいね。

的確な情報・状況を入手し、出場隊に伝えることが私たちの任務です。

これからも住民の皆様には、情報提供に御協力をお願い致します。

 

さて、119番通報のなかでも、私が一番肝を冷やすのが場所の特定が難しい高速道路等への出動指令です。

中濃消防組合管内の関市・美濃市には東海北陸自動車道・東海環状自動車道が走り、車両火災・交通事故・急病人が発生する事案が多々ありますが、上下線・内外回り・JCT(ジャンクション)の場所によって出場する消防本部(中濃消防組合・各務原市・郡上市・可茂消防事務組合)が違います。

また、サービスエリアやトンネル内の事案はスムーズに場所の特定ができますが、一本道の高速道路などでは目標物もなく、また、側壁が高いことから付近の建物や風景も確認できないため、119番通報に戸惑うことが多いようです。

そこで、高速道路等からの119番通報で私たちが知りたい情報を紹介します。

① 火災・交通事故・急病人等の事故種別

② 今、走っている高速道路等の名称

(例)東海北陸自動車道・東海環状自動車道、遠出の場合は東名・名神・中央道など

③ どこのインターチェンジから入り、どこへ向かっているのか(上下線・内外回りを知るため)

④ 側壁100m間隔に表示されている「キロポスト」数字は確認できるか

(例)35.1 白板(壁面貼り付け・立看板)に標記されています。

夜間等で見えない時は、危険を冒してまで見る必要はありません。最低でもどこのインターチェンジを通過したのかをお伝えください。

カーナビからも情報を入手できます。特に緯度経度は貴重な情報です。

参考になれば幸いです。