『準備が整っていれば、どんな事が起きても案ずることはない、日ごろからの準備が大事である。』
私は、このように後輩に指導しています。ということで、今回紹介する「備え」にフォーカスした訓練は、燃焼実験
「粉塵爆発」です。
私
「ボッ!(写真(上))
どーや!こんな反応するんやぞ!」
後輩君
「オー!○○さん凄いですねー」
私が想定していたやり取りです。笑
まー、そんなうまく再現できなかったわけで、先輩としてカッコイイ所をサクッと見せることはできませんでした。笑
ですが、裏を返せば条件が整わないと火災が起きないリアルを実感できたのではないでしょうか。ちなみに粉塵は、小麦粉、粉糖を使いました。
本題に戻りますが、なぜ燃焼実験を実施したか?疑問に思われますよね。
訓練の目的は、若手職員の育成です。
近年、高気密高断熱な建物が増加しています。このような建物は、従来の建物と比較し、いざ火災が発生すると、フラッシュオーバーやバックドラフトといった爆燃現象が起こる可能性が高く、非常に危険の伴う消火活動になるのです。過去に殉職事例も何度か発生しています。
我々消防職員は、いつどのような危険に遭遇するか未知数です( ;∀;)
火災件数は、10年前の7割程度と減少傾向ですが、当組合ではここ数年の大量退職により若手職員は年々増加。建築物の近代化に伴い危険度が増している中、経験値の少ない職員も増加!と、課題が浮き彫りになっています。
火災現場は、様々な危険が隠れています。火災を、知っているからこそ恐怖心を掻き立てられ、知らないからこそ恐怖心が生まれない。
経験の少ない若者が多い事実をどうするのか?
この課題の対策として、今回小規模の爆燃現象を体験し燃焼のメカニズムを学び、実際に起こりうる危険に備える事を目的として燃焼実験を行ったわけです(^^)
これからも、現状の問題を認識しながら「今ある資機材、知識、技術」をフル活用して多岐に渡る事案に備えたいと思います(^^)
実験の模様です ! ご覧ください!