「自分の家に消火器が置いてある人。」ある講習会で参加者にこんな質問をしてみました。すると、約半数の人が「ある。」と答えてくれました。皆さんはどう思われますか?
私が置いていない人に理由を聞いてみると「私の家はオール電化だから。」と言われました。
でも少し考えてみてください。オール電化だから、火を使わないから火事は発生しないのでしょうか。もちろん答えはノーです。
令和元年の全国統計によると、建物火災の出火原因は、1位:こんろ、2位:たばこ、3位:放火、4位:電気機器、5位:配線器具の順となっています。オール電化とはいえ、たばこ、放火、電気機器、配線器具などから出火することは十分あり得ます。
消火器は大きく分けると『住宅用』と『業務用』があり、住宅用はその名の通り住宅専用の消火器、業務用は映画館、飲食店、病院、工場などに設置されます。
我が家にも消火器はありますが古くなってきたので先日ホームセンターで買い替えをしました。今回は性能が高い、耐用年数が長いという理由で業務用消火器を購入してみました。
※住宅用消火器は一般住宅しか設置できませんが、業務用消火器を個人の住宅で設置して使用することは可能です。
今の季節は空気が乾燥して火災が起こりやすくなっています。個人の住宅に消火器の法的義務はありませんが、消火器は初期の火事には有効な効果があります。あなたの大切な人の生命、身体、財産を守るためにも約半数の皆さん、消火器を設置してみませんか。
【住宅用消火器】
(特徴)
・コンパクトで高齢者や女性が扱いやすい
・本体容器に色の規制なし(カラフルでデザインが豊富)
・耐用年数は5年程度
・薬剤の詰め替えはできない
【業務用消火器】
(特徴)
・住宅用消火器よりも消火能力や使用範囲が優れている
・本体容器の色に規制がある(25%以上が赤色)
・耐用年数は10年程度
・薬剤の詰め替えが可能