先日このような訓練をしました。
「火災現場で活動していた隊員が、心肺停止の状態で救出されてきたらどうする?」そんな内容の訓練です。
もちろん消防職員なら「すぐに心肺蘇生!」
しかし、救出されてきた隊員はこんな格好です。
そう!消防隊員は火災の際、防火衣を着ていたり、背中には空気呼吸器を背負っています。
こんな格好では有効な胸骨圧迫(心臓マッサージ)はできないですよね。
なので全部脱がしちゃいます。
ただ脱がすだけでなく、素早く、効率的に!
①
②
③
④
① ②:ヘルメット離脱、空気呼吸器のベルトを緩めて、面体(マスク)を外す、手袋を脱がす、袖口を緩める、上着のファスナー を開ける。ここまで出来たら上着を持つ人、足を引っ張る人に分かれて上着・空気呼吸器を一緒に脱がします。色々とテクニックがありますが、ここでは省略します。
②:次はズボンです。ベルトを外す、ファスナーを緩める、長靴を脱がせれば脱がす。ここまで出来たら足を持つ人、上半 身を引っ張る人に分かれてズボンを引っこ抜いて脱がします。
③ ④:上下の防火衣・空気呼吸器の離脱が完了、有効な胸骨圧迫開始・・・
実際にやってみて、隊員間の連携・声掛けがすごく大事であることや、色々な改善点もありました。
訓練のようなことは無いに越したことはありませんが、もしもに備えるのが消防職員です。「市民の命は勿論、仲間の命は必ず救う!」そんな思いで日々訓練に励んでいます。