「菜の花や 月は東に 日は西に」
これは江戸時代の俳人である与謝蕪村が、太陽が西へ沈み、同時に月が東から昇っているという穏やかな春の夕暮れを詠んだ句です。
今年も、この句を思い浮かべるような春を感じています。
そんな穏やかな春を迎えるたび、私に増えるものといえば年齢と体重、これは穏やかではありません。
どうも私、年齢35歳、体重80㎏オーバー、健康診断ではトホホな結果の中年消防官です。
さて、ここからが本題・・・
こんな私に、もう一つ春を迎えるたびに増えるものがあります。
それは、後輩です。まだまだ学ぶ身ではありますが、わずかながらも今まで培ってきた知識・技術・経験を基に、伝えられることは余すことなく伝えていきたいと思っています。
とある仕事中の一幕、後輩が作成した文書を確認しました。そこには、「○○町3丁目」との表記が・・・何か問題でも?と思われるかもしれません。
公務員が職務上作成した文書は公文書といい、作成するにあたり取り決めごとが多くあります。その一つとして、「固有名詞の場合は、漢数字を用いる」となっているのです。
丁目までは、町名として固有名詞とされています。したがって、公文書を作成する上で、正しくは「○○町三丁目」となるのです。
このことを後輩に伝え少し得意げになっていた私ですが・・・
ある日、私が作成した文書を確認した後輩から、「1丁目になっていたので一丁目に訂正しました!」と言われたのです。
グサッ(T_T)!!
指摘したことがまるでブーメランのように返ってきた瞬間でした。
突き刺さるブーメラン( ノД`)言行不一致とはまさにこのこと!
ほかにもこんなことあるかも(脇汗)
後輩の成長を嬉しく思うとともに、自分を見つめ直そうと心に決めた35歳の春なのでした。