ほのおのにっき

石窯パン

ほのおのにっき 2021年12月29日

私は消防士です。休みの日は火消しだけでなく、気が向いた日には2段石釜で薪を燃やしてパンを焼いています。石窯でのパン作りの難しいところは冬には窯の温度はすぐ下がってしまうことや、夏はパンの発酵温度が高くなり膨らみすぎてしまうことなど、いろいろな苦労はありますが、気温、薪の投入量、時間経過により窯の温度変化をメモって、窯の適正温度の持続時間をどれだけ長く保てるか、毎回トライ&エラーの繰り返しです。最近は煤が付かず焦げないようにと食パン型やトヨ型を使ったり、前日からの冷蔵庫発酵にしたりと工夫を凝らしています。

パン焼きの暇な合間にある実験をしながら時間を潰しています。

それは燃焼実験です。窯にて火入れをしていると、耐火建物火災の初期から最盛期、消火までの変化を見る事ができます。非接触の温度測定器と水スプレーを交互に持ち替えてに温度変化を見ながら、可燃物の量、壁面温度の確認、水スプレーでいろいろな注水をしてみて消火・燃焼実験も出来てととても良い暇つぶしになります。

パン焼きを始めてからパンの奥深さを知り、パンのすごさを再認識しています。家族が喜ぶように、もっとおいしいパンが出来るように修行に励みたいです。

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