ほのおのにっき

テーナ

ほのおのにっき 2022年2月10日

去年も新型コロナウィルスに悩まされた一年でしたが、その様々なストレスから逃れるべく、私は川へ向かいました。コロナ禍で人の生活が制限されましたが、逆に趣味が増えたという人もいるのではないでしょうか?

私の趣味の一つに「投網」というものがあります。「トアミ」又は、「テーナ」とも言います。かれこれ20年以上になる趣味で、家の前を流れる長良川へ行っては、網を投げて鮎を捕まえます。なので、私にとって鮎は買って食べるものではなく、捕って食べるものだと認識しています。(ちなみに、私の投網漁は趣味の範囲で、営利目的ではありません。)

鮎の捕り方というと「友釣り」が有名ですが、私はもっぱら「投網」派です。なぜなら、一網打尽で大量の鮎を捕まえることができるからです。私は釣りのように気長に待てない性格なので、いつも網で短時間勝負です。早い時は30分、長くて3時間といったところでしょうか。投網の漁法は至ってシンプルです。鮎が泳ぐ上流に向けて網を投げ入れ、下流から石や棒で網へ追い込むだけ。鮎は上流に逃げる習性があるので、網に引っ掛かるというわけです。ただ、その時期の鮎の大きさに応じて網を使い分けるので、網の目が小さすぎても大きすぎても鮎は捕れません。鮎が網をくぐる際にエラに引っ掛かる仕組みなので、網の目が大きいとすり抜けて、網の目が小さすぎると網をくぐる前に網の存在に気付いて左右へ逃げてしまいます。シンプルが故に奥が深く、網の選定、投げた時の網の広がり方、鮎の動きなどを予測し色々と試行錯誤しながら楽しんでいます。

夏の時期(7月~8月)は、1回の投網でせいぜい5匹~10匹しか捕れません。しかし、秋の時期(10月~11月下旬)となると、「落ち鮎」といって産卵のため、メスにオスが群がり数百匹の塊で回遊しています。その魚群に網を投げれば1回で50匹を超えることもあります。これが去年捕った最高記録です。

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網にかかった全ての鮎を外す作業が一番大変ですが、それも楽しみの一つ。約1時間程度で100匹は超え、去年の「テーナ」は満足いく結果でした。

新型コロナウィルスの流行からはや2年が過ぎ、制限が多くつらい世の中ですが、皆さんもその中で新しい趣味や楽しみを見つけ、ストレスを発散してみてはどうでしょうか?

あー、また今年も網投げテーナ!!!