「菌」と聞くと。
最近はコロナの関係もあり、イメージはあまり良くないかもしれませんね。
多くの商品に「抗菌」「除菌」では物足りないのか「殺菌」などの文字が並び、「菌」はこの世から消えて無くなれ!の勢いです。
一方で食品には乳酸菌や○○菌配合、腸まで生きて届く○○菌など、手のひら返しで「菌」は、めちゃくちゃ体にいいものPRをして人々の購買意欲を駆り立てています!
この様子を見ると「人間」が、一番勝手で怖いのではないか?と思ってしまいます。
確かに人にとって悪い菌も良い菌もいますが、それらもいる場所と働きによって評価が変わってしまうので、一概にどちらともいえないのでしょうが、、、僕は「菌」が大好きです。
どのように好きか?ですが、一年中、一緒に戯れて何かを作り出すのが楽しいのです。
前置きが長くなりましたが、最近、特に好きな「菌」はパンを作るのに使う「イースト(菌)」と「天然酵母(菌)」です。
イーストは市販品で誰でも簡単に家でパンを作ることができる非常に優秀な菌です。
一方、天然酵母は自分で育てた植物や実から起こすのですが、これは起こす時からパンにするまで、非常にデリケートな扱いをしないといけなく、失敗も数知れずの厄介者です。しかし酵母の特徴がそのままパンの味や姿に表れるので、とても面白いのです。しかも自分だけのオリジナルというのがうれしくもあります。
仕事があるので、帰宅後の深夜や夜明け前に一人キッチンでゴソゴソと仕込んで、数十時間ゆっくりと発酵してもらいます。そして、また朝食に合わせて夜明け前にパンを焼き上げるのが最近の楽しみですが、この酵母たちと遊ぶようになってから気づいたことがあります。
「酵母たちにいかに生き生きと活動してもらうか!」これが重要ということです。
小麦粉、塩、水だけのシンプルな材料から、外はパリパリ中はしっとりとした美味しいパンを作るには、彼ら「酵母」が活動しやすい環境を整えるだけではなく、然るべきタイミングで生地に刺激を与えないと美味しいパンにならないことに気づきました。
そして、これは仕事にもそのまま当てはまるのでは?と。
人にもいろんな個性があります、その個性を生かせる職場環境があれば、みんな生き生きといい仕事ができるのではと。
それが市民の皆さんに還元できればさらにいいなぁと。
ということで、大きなことはできませんが少しでもいい職場にしようと心がけることにしました。
ちなみにパンを作っているときは仕事のことは一切、考えません!
いかに美味しくてカッコいいパンを焼けるか!これしか考えないです!ですが、いまだに納得いくパンを作れないので、菌とトレーニング(パンつくり)をもっと回数を重ねて、少しでもいいものを焼き上げたいと思います!