ほのおのにっき

私が目指していたもの

ほのおのにっき 2022年3月22日

令和3年4月に消防の世界に入った新人消防士です!!!

私が目指していたものを紹介したいと思います。

私が目指していたものは、「競輪」です。競輪といっても車券を買うほうではなく、競技者のほうです!競輪選手になりたくて日本競輪選手養成所の入学試験を2度受けました。

私が、競輪選手になろうと思ったきっかけは二つあります。一つ目は、幼い頃から自転車が大好きで、誰よりも早く遠くへ行っていました。

そして、小学校から大学までやっていた野球で鍛えた肉体と精神力、さらに自分の体格が、どれだけ通用するのか、自分の大好きな自転車で試したいと思い、二つ目は、高校最後の野球の大会で、仲間がくれた声援が自分の力になり最大限に発揮できるエネルギーとなりました。もう一度大声援を浴びることのできる、競輪の世界に飛びこみたいと感じ、とりあえず2年間挑戦しようと思い、競輪選手になるためのトレーニングをしました。ご存知の方が多いかと思いますが、競輪選手は、太ももが一般の人に比べてかなり太く、成人男性の太もも周りの平均的な太さは約55㎝といわれ、それに比べて競輪選手は約66㎝、中には75㎝を超える選手も存在しています。それほど競輪選手は下半身がたくましくないとやっていけません。ちなみに、私は、68㎝です。「俺、やるぅ~」

そこで、強靭な身体を身に付けるために私が2年間どういったトレーニングをしてきたのかを紹介します。え?もう聞きたくない?お腹いっぱい?いやいや、ここからですよ。

太ももを太くするには、もちろん脚のトレーニングです!主な種目は、スクワットと自転車漕ぎで、スクワットは、大殿筋(お尻)・大腿四頭筋(太もも前)・ハムストリング(太もも後ろ)など下半身の筋肉をほぼ全て鍛えることができます。私は、バーベルスクワットを週に2度、6~8回を4~6セットやり続けていました。最初は、60㎏の重量で始まったスクワットが、2年程で180㎏でセットを組めるようになりました。自転車漕ぎ(競輪用自転車・固定式ワットバイク)では、時間があるときには漕ぐようにし、1日100~150㎞くらい走り込んだ日もあります。脚はこれで終わりです。

次は背中のトレーニングです。準備はいいですか?主な種目は、デッドリフト(バーベルを床から真上に引く)です。背面の筋肉をほとんど鍛えることができる非常に優秀なトレーニングで、姿勢を保つときに使われる脊柱起立筋(人間の直立に大きな役割を果てしている筋肉)を鍛えることで、速く漕ぐことができるようになります。ちなみに、背筋力のMaxは240㎏です。「俺、やるぅ~Part2」

最後に胸・腕のトレーニングです。ついてきていますか?苦しいときは、声を出してもいいんですよ(笑)主なトレーニングは、胸の筋肉を鍛えるベンチプレスや腕の筋肉を鍛えるアームカールです。競輪選手に大事なのは脚だから下半身だけと思われがちですが、上半身も実は大切なんです。全力でペダルを漕いでもぶれない上半身作りには欠かせないメニューで、下半身と上半身がうまく連動してこそスピードが出せるわけです。

ちなみに、私のMaxは時速74㎞です。公道を走る車よりも速いスピードで駆け抜けています。(もちろんトラックですよ!)「俺、やるぅ~Part3」

私は、現役の競輪選手に教えていただきながら、自分なりに全力でやってきました。2回挑戦して結果は不合格でしたが、試験では自分なりに最高のパフォーマンスを発揮できたので後悔はありません。

そして、その身体を活かすために消防の道に進みました。形は違いますが、ホースなど重いものを搬送したり、要救助者を搬送するのに役立っています。

市民の皆様に応援されるような消防士になれるよう日々努力していきます。