ほのおのにっき

抜け殻

ほのおのにっき 2022年6月21日

 

これ、いったい何でしょうか?

まるで脱ぎたてほやほやの抜け殻のよう。

 

実はこれ、火災・救助など、災害現場へ出場するときに着装する服のズボンと靴です。

 

おうちで、こんな風に靴とズボンを脱いで放置していたら、

間違いなく、家族の誰か(特に、お洗濯を担当される方)に怒られますよね。

 

消防署では通報があってから、(場所や道路状況により異なりますが)

火災現場まで10分以内に到着することを目指しています。

 

そのため、消防職員が自分の装備を整えるために与えられた時間は、約1分。

 

その1分の間に、活動服の上に防火服を着て、

消防車に乗り込んで出動しなければなりません。

 

一刻も速く、装備を整えるために、

靴とズボンをこの抜け殻の状態にしておき、

足を入れたと同時に、靴とズボンをガッと一気に履く。

 

一分一秒でも早く現場に到着し、消火活動をするための工夫です。

 

さらに、こちらの防火衣の重さは、約7キロ。

 

この7キロもある服を1分以内に着装するのです。

 

7キロの衣服を1分以内に着る…

 

ちょっとピンときませんね…。

 

普段来ている服でもいいので、上着とズボンを着て、靴まで履いて

お出かけできる状態になるのに、何秒かかるか測ってみてください。

 

「7キロの防火衣を1分で着る」ことのすごさがきっとわかってもらえると思います。

 

もし、1分以内に着れた!

という方は、消防士の素質あり!ということで、

ぜひ、中濃消防の採用試験を受けてください!!!

 

(たまに、消防車の横に、この抜け殻の状態で置かれている防火衣を見て、

誰かがしゃがんで作業している姿に見えてしまい、

「おつかれさまです」と声をかけてしまったことが何回もあることは

ここだけの秘密にしてください)

 

~現役消防職員の生の声が聞ける公務員合同採用説明会のご案内~

日時: 7月16日(土)

10時~15時まで

場所: 関市文化会館 第3・第4会議室 (関市桜本町2丁目30-1)

総務課からのお知らせでした