令和4年7月30日(土)に開催される、消防救助技術東海地区指導会に、中濃消防組合からは「ロープブリッジ救出」と「ほふく救出」の2種目にエントリーしています。
今日は、「ほふく救出」という種目をご紹介します。
この競技は、1人が空気呼吸器を着装して、長さ8メートルの煙道内を検索し、
要救助者を屋外に救出した後、二人で安全地点まで搬送し、そのタイムを競うものです。
ビルや地下街等で煙に巻かれた人を救出するための訓練となります。
簡単に競技の流れを説明すると、
「よーい、スタート!!!」の声で、二人の選手が走り出します。
一人は、背中に空気呼吸器を背負い、顔には「面体」と呼ばれる顔を覆うマスクを装着します。
もう一人が、空気呼吸器を背負った隊員の両足に、ロープをくくり付けます。
このロープは、煙道に入った隊員にもしものことがあった時に、隊員をひっぱって助けるための命綱です。
準備が整ったら、空気呼吸器を背負った隊員は、煙道のなかに突入していきます。
8メートルの長さの煙道の先には、要救助者役の隊員が仰向けに寝ています。
要救助者を抱き起し、要救助者の体にロープを結び付け、このロープを引っ張って、要救助者を煙道の外まで出し、救助者の二人で、要救助者を担いで安全な場所まで運ぶ、という競技になります。
「ロープブリッジ救出」と同じく、こちらも安全性とタイムを競うものです。
どちらも早く、正確に、要救助者を安全な場所まで運ぶための訓練です。
「ほふく救出」に出場する選手は、滝のような汗をかきながら、何度も煙道に入ったり、ロープを結ぶ練習をしていました。
1秒でも早いタイムを出したい、そんな熱意を感じました。
中濃消防の若手隊員の晴れ舞台です。
今年は50回目の記念大会ということで、東海地区指導会の様子が公開されます。
この機会にぜひ、普段見ることのない競技や、消防職員の努力の成果をご覧ください!
そして、中濃消防の選手たちに皆様の熱いご声援をお願いいたします。
~第50回消防救助技術東海地区指導会のご案内~
日時:令和4年7月30日(土) 10時から17時まで
場所:イオンモール熱田店 東側駐車場(名古屋市熱田区六野1丁目2-11)