ほのおのにっき

プール採水口を使用した放水訓練

ほのおのにっき 2022年7月7日

関消防署 西分署ではプール採水口を使用した放水訓練を実施しました。

一般的な25mプールには何ℓの水が入っていると思いますか?
長さ25m幅12m深さ1.2mの場合なんと360,000ℓ(360㎥)もの水が入っています!
火災現場で消防車が水を補給するための防火水槽が一般的に40,000ℓ(40㎥)であることからも、とてもたくさんの水がプールには入っています。この大量の水を火災の時に有効に使えるよう、プールには採水口がついていることがあります。
採水口は次の写真のように蓋と特殊な工具で回すことができる蛇口がついています。


蓋を開けるとネジが切ってありますので、ここに消防車と接続するための金具を取り付けます。


その後特殊な工具で蛇口を回せばプールの水を消防車に取り入れることができます。


消防署では様々な訓練を行っています。
火災現場ではどこから消防車に水を補給するかがとても重要です。消火栓や防火水槽が近くにあればよいですが、それらが無い場合は、川や用水から水を吸い上げたり、10,000ℓ(10㎥)の水を積載した水槽車が出動したりします。プール採水口から消防車に水を補給することも火災現場での一つの選択肢として有効です。

災害が無いことが1番ですが、万が一災害が発生した場合に対応できるようこれからも様々な訓練を行っていきます。