秋も深まり、朝晩は少し肌寒い季節となってきましたね。
秋といえば紅葉を連想される方も多いかと思いますが、関市の北西に位置する板取地区では、一足先に紅葉を迎えようとしています。
板取地区の「紅葉」の観光スポットといえば、川浦渓谷(かおれけいこく)が有名ですが、「蕪山」(かぶらやま)もお勧めです。
「蕪山」は標高1068.86mで、山頂まで往復4時間程度の中級者向けの登山道となります。また、登山道入り口付近には「株杉」という、存在感のある天然杉が群生しており、まるでジブリ映画の世界に飛び込んだような感覚になれるかもしれません。
近年は登山ブームで多くの人が訪れますが、それゆえに救助事案も増えてきています。
ということで、10月24日・25日の2日間、「洞戸・板取川出張所合同の山岳救急救助訓練」を実施しました。
訓練中に感じたことは、軽装(サンダル、半袖シャツ、短パン)での入山は大変に危険だということです。最低でも「登山靴、ザック」を準備された方が良いです。
※「登山靴」:足場の悪い登山道でも安定し捻挫等を防ぐ。
「ザック」:荷物を背負って歩けるため、両手が空き転倒時の事故防止になる。
しかし、登山の恐ろしさは、悪い足場や急斜面だけではありません。
筋骨隆々の消防隊員たちでも恐れおののく「ヤツ」たちが、大自然の山の中に住んでいます。
それは、シカ? イノシシ?? クマ???
違います!!(いや、クマは怖いだろ!!:突っ込み)
答えは、「ヤマビル」です。
ヤツらは、音も気配も消し去り、知らないうちに私たちの皮膚に引っ付き、お腹一杯になるまで生き血を吸ってきます。(ヤツらは、血液をサラサラにする体液を使って血を吸うため、傷口の治りが遅いようです。)
地元の山の達人によると、「ヤマビル」は、捻挫したときなどに貼る「湿布」のスーっとした臭いが嫌いなのだそうです。
今回の訓練では、全員足元に湿布を貼っていたため、「ヤマビル」の被害はありませんでした。
登山を安全に行うには、「登山靴」「ザック」の装備と、秘密兵器の「湿布」もお勧めです。