想像してみてください。
みなさんが普段通っている道を運転していると、後ろから救急車が緊急走行で近づいてきます。みなさんならどうしますか?
そうですね!みなさんの考えたとおり、道を譲っていただければ大丈夫です!
ですがみなさんは、救急車が後ろから来た時、どのように道を譲ったら良いか迷うことはありませんか?
救急車を運転していると
①急に止まる車
②カーブの途中や前後で止まる車
③道の狭い所で止まる車
④対向車が来ているときに止まる車
などなど、道を譲っていただけたものの、救急車が急減速しなければならないような場面もたびたびあります。
実は、救急車の車体は意外に大きく、安全に追い越すには十分なスペースが必要です。
そこで、①~④の様な場合で救急車に道を譲っていただく際のポイントがあります。
救急車が後ろから来ても、慌ててその場で止まらず、広い場所で、ゆっくり、確実に停車してください!
救急車は急な減速にならないよう、あえて長い車間距離をとって走行することもあります。走行しているそのままの速度を維持して走り、余裕をもって追い越すことができる広い場所でゆっくり停車していただくことで、救急車が急減速せず、傷病者の負担を軽減し搬送時間の短縮にもつながるのです。
また、救急車は思いのほか揺れます。
特に傷病者搬送中は、揺れなどによる衝撃が傷病者の痛みを増悪させるだけでなく、最悪の場合、障がいが残ってしまうことや、命に係わることもあります。
そこで、救急車を運転する隊員は、病院までの経路上にある段差など、揺れの元となる箇所を把握しており、その手前から減速することや、揺れやすい道を走る際は、ゆっくりとした速度で走ることがあります。
みなさんが普段何気なく運転している場所でも、救急車がゆっくり走ったり、思わぬ減速をしたりすることがありますので、救急車の後ろを走る際も、こうした救急車の走り方の理由を理解していただき、今後も安全な運行にご協力ください!