ほのおのにっき

とある救急現場での出来事

ほのおのにっき 2024年9月2日

いつものように救急出場の指令が入り、現場へ向かいました。

到着すると、車を運転中にめまいを発症し、運転を続けられない傷病者がいました。救急車に収容し処置をしながら話を聞いていると、苦しそうにしながらも、将来、救急隊員として働きたいから、救命士の資格を取得するため学校に通っているというではありませんか。

搬送中も辛そうにしながらも、申し訳なさそうにする傷病者に「がんばって資格を取って、将来、あなたも助ける側になるのだから、救急車で運ばれたという経験が、絶対プラスになりますよ!」と声をかけた救命士でした。

数日後、元気になり、お礼を言いに訪れた学生は、とても希望に満ち溢れていました。「数年後、一緒に働けるといいですね。」救命士のかけた言葉は、とても暖かく、気遣いもあり、学生の心にも響いたのではないでしょうか。