こちらは関消防署西分署の台所です。
天蓋(てんがい)や換気扇のグリスフィルターが汚れていますね。天蓋とは、コンロの上部に調理で発生した蒸気などを捕集するために設けられたフードのことです。
「消防署はいつも掃除ばかりしていて暇だな~」と思うなかれ、この天蓋に溜まった油汚れに着火して火災が拡大することもあるため、これは大変危険な状態といえます。
中濃消防組合火災予防条例第3条の4では
“厨房設備に附属する天蓋及び天蓋と接続する排気ダクト内の油脂等の清掃を行い、火災予防上支障のないように維持管理すること。”としており、これは立派な火災予防条例違反になります。消防署が火災予防条例違反をしていては炎上するのは火を見るより明らかです。ということで兎にも角にも掃除をします。
きれいになりましたね。これでなんとか炎上は避けられそうです。
コンロで発生する火災原因1位の天ぷら火災に続いて2番目に多いのが、油かすやごみくずに着火することによる火災です。コンロ周りは常に整理と清掃に努め燃えやすいもの置かないようにしましょう。