先日、石川県の金沢医科大学病院で開催されたMCLS標準コースに参加してきました。
ところで、MCLSって・・・??聞いたことありますか?
①阪神淡路大震災で、早期に災害現場で医療処置が提供できれば、もっとたくさんの人が救えたのではないかという教訓から、DMAT(医師・看護師・業務調整員で構成する災害派遣医療チーム)の整備が強化される。
②東日本大震災で、改めて職種(消防・警察・医療など)を超えた連携の重要性が再認識された。
このようなことから日本集団災害医学会が災害医療の研修会としてMCLSを開発しました。
☆MCLS(Mass Causality Life Support)☆
「多数傷病者への対応標準化トレーニングコース」
※多数の負傷者が発生した局地災害時に、(例:尼崎の列車脱線事故・バス事故など)消防・警察・医療などが協力し、如何にして混乱した現場を把握し整理するか、そして負傷者の受傷程度をすばやく観察し、1人でも多くの命を助けようという目的を達成するためのトレーニングです。
私は昨年度に標準コースとインストラクターコースを受講していましたので、今回はインストラクター(指導者)として参加しました。受講生は消防職員をはじめ、医師、看護師、自衛官、警察官と災害現場に集結する関係機関の方々がみえます。
災害現場や消防本部の規模によって資器材や応急救護所となるテントなど設備の配置や部隊運用が変わってきますので、これが正解というのは無く、その時その時のニーズに応えていかなければいけません。さまざまな職種からそれぞれの意見が出るので、熱~い討論が繰り広げられます。
他の職種を深く知ることができ、また連携の重要性を痛感し、大変勉強になりました。
広島土砂災害などの自然災害や、尼崎列車脱線事故など・・・発生してほしくない災害ですが、いつどんな災害が発生しても万全を期せるよう、日々精進しています。
皆さんも家庭内DIGや、身の回りの防災点検を今一度実施してみてください。
たとえ少しの対策(タンスや食器など棚の転倒防止)でもその成果は大きいですよ!