ほのおのにっき

質の高さを求めて

ほのおのにっき 2017年7月7日

 下の写真は心肺蘇生の訓練を行っているときのものです。

ストップウォッチを手にしている職員がいますが、胸骨圧迫と人工呼吸の間に発生する中断時間を測定しています。中断時間の理想は2秒以内と言われていますが、このわずかな時間でも胸骨圧迫が中断してしまいます。この中断時間が胸骨圧迫の効果、つまり「質」を下げてしまうのです。救急講習等で、「強く、速く、絶え間なく」と聞いたことがあるかと思いますが、まさにこの言葉のとおりなのです!

AEDや気道を確保する管、心臓を強制的に動かす薬といった蘇生に関する高度な行為や器具がありますが、これらは胸骨圧迫が的確に行われてこそ効果を発揮するものです。だから、私たちは胸を押す位置、強さ、速さ、リコイル(いわゆる押してからの戻し)以外にも細部までこだわって質の高いものを求めて訓練をしています。
あっそういえば、本日は七夕でしたね。私が消防職員としてお願いすることはただ一つ、住民の皆さんが災害等に遭うことなく安全に暮らせますように…と。

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