毎年4月、新人の消防職員が私たちの仲間となります。
しかし、出勤初日からすぐに火事や救急の現場に出場することはできません。
全員必ず、各務原市にある岐阜県消防学校に入校します。
そこで、消防のいろはを学び10ヵ月後には各所属に配属されることとなります。
消防学校に入校するのは、新人だけではありません。
救急、火災、救助など複雑多様化する災害に対応するには、専門的な知識、常に更新される新しい情報、技術が必要になってきます。
そこで、消防職員である間は何度も消防学校に学生として入校することとなるのです。
私も今年の2月、「消防職員幹部教育 初級幹部科」という課程に入校してきました。
岐阜県中の消防職員が集まり、約2週間の間寮で寝泊りして生活を共にし、勉強してきました。
日程は朝から夕方までびっしりと組まれ、毎日があっという間に過ぎて行きました。
学校は厳しくもあり、難しい授業が多くありましたが、年齢も、階級もバラバラな他市の消防職員の仲間と2週間過ごしていくうちに最後は「帰りたくない!!(注意:私個人の感想です)」と思えるほどの充実感と「絆」が生まれていました。
所属に戻ってからも連絡を取り合い、また皆で集まろうと約束して帰ってきました。
大人になると学生の頃のように新しい仲間を作るというのは、なかなかできる機会が少なくなってしまいますが、消防には、ちょっと特殊な新しい仲間を作る機会がありますよ、という紹介でした。