歴女ならぬ歴親父が、家族サービスを兼ねて福井県坂井市の丸岡城へドライブに行ってきました。
小高い丘の上にある天守閣へ近づいて行くと、石垣の傍にみなさんも聞き覚えのある一文が刻まれた石碑が立っていました。
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
これは、徳川家康の家臣である本多作左衛門重次が、1575年(天正3年)長篠の合戦での陣中から妻に宛てた手紙で、歴史上「火の用心」という言葉が使われた一番古いものだそうです。
今から約450年前には、桶に水を溜めておく程度しか対策がなかった時代の言葉が、消防組織、機械、設備等が整った現代にも変わることなく使われていることは、昔と現代で出火の原因に違いがあっても、最後は火を使用する人間の責任であることを改めて痛感させられます。
こんなことを思いながら、息を切らして登った天守閣からの一望は最高でした。