車をお持ちの方は不凍液又はクーラントという物を聞いたことがあるかと思います。
通常車のラジエータの中に入れるもので、冷却や不凍(凍らない)のために使用されます。
このクーラントを消防車にも使用します。
車だから使用するのは当たり前じゃない?と思いますよね。
いやいや使用する場所が違うんですよ。
消防車は火事の時に放水します。温かい時期は問題ないのですが寒い時期に放水してそのままにしておけば、配管が凍って詰まってしまい次の出動で水が出ない!とか配管が膨張して割れてしまった!となったら大変です。
私たちは寒い時期に訓練や火事で消防車を使用したら、ポンプ室と呼ばれる部分に水路となる配管があり、そこへ不凍液を吹き付けたり注入したりして車両を大切にするのはもちろん次への出動のための準備を行なっております。
写真の右下にある黄色のテープがある部分から、不凍液を吸入しポンプに行きわたらせます。(ポンプとは吸い上げた水に圧力をかけて遠くへ飛ばすための機械です)
また、写真の中央付近にある銀色の「くち」は水を吐き出すところと水を吸い上げるなどの部分です。
ここは単に鉄製の配管なのでこの部分から不凍液をスプレーで塗布します。
火事から帰ってきてホースの乗せ替えなどを行なうのと同時にこの作業も実施し、やっと次の出動の準備が整うわけです。
単純な作業なども消防にとってはとても大切な仕事なのです。