みなさん、車を運転するとき「見えない部分(死角)」が実際にどのくらいの範囲が見えないのか、知っていますか?
わたしたちは、火災現場や救急現場へ消防車や救急車で出動するとき、現場へ早く行くために、赤色灯とサイレンを鳴らして緊急走行で現場へ向かいます。緊急走行では、赤信号でも一時停止してから左右をしっかりと確認してゆっくりと進みますが、非常に危険です。現場へ向かうまでは、必ず助手席にも人が乗って緊急走行しています。それは、「見えない部分(死角)」を二人でしっかりと安全確認をする必要があるからです。
そこで今回は、実際に見えない部分(死角)を救急車と消防車を使って測ってみました。
これは、運転席に座った状態で、車の前方、運転席側、助手席側の地面が見えるまでの距離を測ってみました。
下の写真を見てください。(座高の高さで少しは距離が変わってくると思いますが、今回は運転手の身長170cmの人で測りました。)
黄色が運転手から見えない部分(死角)となります。
このように車の運転手から見えない部分(死角)が広い範囲であることがわかります。
しかし車には、見えない部分を少しでも無くすために、サイドミラーやバックミラーが付いていますが、見えない部分をすべて補うことはできません。そしてこの運転手から「見えない部分(死角)」があることで、他の車や歩行者を見落としたため、接触してしまう事故があります。
運転する人はもちろんのこと、歩行者や自転車に乗る人も「見えない部分(死角)」があることを知り、安全確認をしっかりと行いましょう。