まだ残暑が厳しい10月初旬に男子中学生2名が洞戸出張所へ職場体験学習に訪れました。
自己紹介の後に、「消防を選んだ理由は?消防士になりたいの?」と、いつもの質問です。
「公務員希望と書いたら。なぜか消防に・・」と彼らは、ちょっとばつが悪そうに答えます(笑)。
それでいいのです!実際に、私たちも彼らの年ごろには、消防士になろうと思っていたものばかりではありません!今回の職場体験で、将来の選択肢の一つにしてもらえれば、こちらも嬉しいのです!
だからと言って、ちやほやとお客様扱いはしません。しっかりと汗をかいて働くことを知ってもらいます。
消防だけでなく、一般社会で基本となる挨拶の仕方から始まり、消防車や救急車に積載してある機材の説明。火災現場と同じように、防火衣と呼吸器のフル装備での放水体験や、7mの高所からの降下訓練。
救急法では心肺蘇生法だけでなく、自分たちの身体で脈を指先で触れて、生きているとは?ということを体感してもらいました。
そのような2日間の中で、一番良かったのは?との質問に即答した内容は、
「2日目、昼食のカレーライスを作って食べたこと!」でした(笑)
職員と一緒に、お米を研ぎ、野菜や肉を包丁で切り、炒めたり煮たりと調理して盛り付けまでしました。
職員が包丁の扱いや野菜の切り方の名前まで、ちょっとした料理教室をしながら、作業と同時に片づけもして、調理を終えた時には洗い物も無くなるようにする、この段取りが重要なんだよ!と仕事の流儀も教育しました。
ちょうどそのタイミングに、様子を伺いに見えた先生も一緒に食卓を囲み、会話も弾んで賑やかにランチをしました。
あっという間の二日間でしたが、「消防」という職業について身近に感じ、興味を抱いてもらえたと思います。
彼らといつか一緒に仕事ができるようになったら、今回の体験学習は大成功ですね!