ほのおのにっき

119番通報時のお願い

ほのおのにっき 2018年3月7日

119番通報を受ける人と現場に向かう人は違う人だということを皆さんは知っていますか!?

消防士は火事、救急、救助・・・様々な災害現場で活動していますが、119番通報を受ける人は通信指令員と言い、119番通報を受ける専門の仕事をしています。

私たち通信指令員は119番通報を受けると、より早く救急車や消防車を向かわせるために、通話をしながら現場に一番近い消防車両に出動指令を出しています。

そのため、電話を切らないと救急車や消防車が来てくれない、電話が長くなるから来るのが遅くなるというわけではありませんので、落ち着いて通信指令員の質問に答えてください。

ここで119番通報の内容の一部を例に挙げます。

04-honoo1-20180307

 

指令員「消防119番です。火事ですか。救急ですか。」

通報者「交通事故です。場所は○○。早く来てください。」

指令員「場所が確認できました。どういう事故ですか。」

通報者「何でもいいから早く来てください。」

 

 

この通報では救急車が何台必要なのか、救助活動が必要なのか、火災の危険はないのかなどの状況が分かりません。通報の内容は、どの車両を何台出動させるかを判断し、現場に向かっている隊員に通報内容を伝えることで資器材の準備などを早期に行っています。

119番通報をされる方が少しでも多くの情報を話していただけたら、現場での活動がスムーズに行え、救急現場であれば病院への搬送が早く行えることに繋がります。家族、友人、助けを求めている人を助けたいという気持ちは私たちも同じです。焦る気持ちは十分に理解しています。その人を助けるためにも、落ち着いて119番通報、そして状況などの情報の提供をよろしくお願いします。