私は、昨年4月に採用された後、約10カ月間の消防学校での研修を終え、今年2月に配属されたばかりの新人消防士です。
初めての救急出場は、消防学校入校中の現地研修でのことです。通常3人で出動する救急隊の4人目(研修生)であり、つまり手伝いさん(?)のような立場での出場でした。
研修中は毎日訓練を行っていたため、実際の救急活動もスムーズにいくと思っていました。
しかし、そんなわけにはいきませんでした。
出場先は、とある道の駅。
現場に到着すると大勢の利用客がいました。そんな中私は、先輩のサポートが全く出来ませんでした。
見られているというプレッシャーに負けたのです。
緊張のあまり、訓練してきたことを活かすことができず、指示を待っているだけの使えない隊員でした(泣)。
何をすればいいかも分からなくなり、むしろお荷物でした!!!!!!
そんな私も配属から約2ヶ月が経ち、多くの救急出場を経験し、やっと1人前の隊員に近づき、救急隊の一員として出場しています。
現在は、救急隊長のサポートを全力で行い、スムーズな活動ができるようになってきました。
しかし、経験を重ねるたびに思うことが私にはあります。
「慣れてはいけない」
ということです。
私からすれば、何百件、何千件とある救急出場のうちのたった1件かもしれません。しかし、みなさんにとっては一生に一度あるかないかの出来事なのです。
そのため、「慣れてはいけない」という言葉を胸に、私は活動しています。
また、私たちは訓練をしている時、事務仕事をしている時、ご飯を食べている時、仮眠をとっている時、大雨の時、猛暑の時、どんな時でも指令がかかれば出動します。
そんな中、みなさんからの
「ありがとう」
その一言だけで、疲れが吹き飛び、また次も頑張ろうと思えます。
みなさんからの期待にこたえるために、新人消防士としてこれからもがんばっていきます!!