ほのおのにっき

消防士だからこそ感じること

ほのおのにっき 2018年3月28日

私は、昨年4月に採用された後、約10カ月間の消防学校での研修を終え、今年2月に配属されたばかりの新人消防士です。

初めての救急出場は、消防学校入校中の現地研修でのことです。通常3人で出動する救急隊の4人目(研修生)であり、つまり手伝いさん(?)のような立場での出場でした。

研修中は毎日訓練を行っていたため、実際の救急活動もスムーズにいくと思っていました。

しかし、そんなわけにはいきませんでした。

 

出場先は、とある道の駅。

現場に到着すると大勢の利用客がいました。そんな中私は、先輩のサポートが全く出来ませんでした。

見られているというプレッシャーに負けたのです。

緊張のあまり、訓練してきたことを活かすことができず、指示を待っているだけの使えない隊員でした(泣)。

何をすればいいかも分からなくなり、むしろお荷物でした!!!!!!

 

そんな私も配属から約2ヶ月が経ち、多くの救急出場を経験し、やっと1人前の隊員に近づき、救急隊の一員として出場しています。

現在は、救急隊長のサポートを全力で行い、スムーズな活動ができるようになってきました。

しかし、経験を重ねるたびに思うことが私にはあります。

 

「慣れてはいけない」 

 

ということです。

私からすれば、何百件、何千件とある救急出場のうちのたった1件かもしれません。しかし、みなさんにとっては一生に一度あるかないかの出来事なのです。

そのため、「慣れてはいけない」という言葉を胸に、私は活動しています。

 

また、私たちは訓練をしている時、事務仕事をしている時、ご飯を食べている時、仮眠をとっている時、大雨の時、猛暑の時、どんな時でも指令がかかれば出動します。

そんな中、みなさんからの

 

「ありがとう」

 

その一言だけで、疲れが吹き飛び、また次も頑張ろうと思えます。

みなさんからの期待にこたえるために、新人消防士としてこれからもがんばっていきます!!

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