みなさん「胸骨圧迫」という言葉を聞いたことがありますか?
胸骨圧迫とは、心臓が停止した傷病者に対して行う救命処置で、胸の真ん中を強く(深さ約5cm)、速く(1分間に100~120回のリズム)、絶え間なく圧迫します。
心臓が停止した傷病者には必要不可欠な処置で、一般市民の方にも救急講習等で広まっています。また、昔は「心臓マッサージ」と表現されることもありました。
当然、救急隊員も行う処置で、日々訓練を行っていますが、揺れる車内で長時間の胸骨圧迫は体力と技術が必要です。
そこで、有効になるのが「自動心臓マッサージ器」です。
自動心臓マッサージ器とは、その名のとおり胸骨圧迫を自動的に行ってくれる器械で、長時間でも有効な胸骨圧迫が可能です。
中濃消防組合では、病院までの搬送時間が長い出張所に配備されており、状況によっては自動心臓マッサージ器を使用します。
一見、器械による胸骨圧迫で「大丈夫なのだろうか?」、「器械に処置を任せて冷たい救急隊だ。」と思われるかもしれませんが、有効な胸骨圧迫が行えますので、ご理解とご協力をお願いします。