分蜂とは、日本ミツバチの群れが、1群れから2群れに分かれることを言います。
春になると新しい女王蜂が生まれます。すると、その母親女王蜂は、働き蜂の約半数を連れて巣を飛び出し、新たな場所に巣を設けるため出て行くのです。
人間では出て行くのは子供(娘など)ですが、ミツバチの世界では逆です。これは、日本ミツバチが子孫を残す上での合理的な習慣と言えます。自然界で日本ミツバチの群れが1年間生き延び、分蜂の時機を迎えるのは簡単なことではないので、より若く寿命が長い次の世代に、良い家を継がせるわけです。
写真は、分蜂の時に巣から出てきて一時待機している群れです。このあと新しい巣の場所に一斉に飛んでいきます。分蜂の時は嵐のようなものすごい羽音がして、一斉に移動する時にはまるで雲の様です。
小生老年の働き蜂でありますが、若い世代に良い職場を継がせて終わりたいものです。