【1秒でも早く災害現場に出動するための工夫だよ!!】
119番通報を受けると、指令センターから出動するエリアの消防署に「出動指令」を入れます。
この指令を受けて緊急車両が出動します。
出動指令は1秒でも早く災害現場に出動できるよう2回に分けて流れます。
①予告指令=出動準備
119番通報を受けた指令センターが、災害場所と大まかな災害内容を聞いた時点で予告指令を出します。
つまり、通報の途中から出動準備を始めるのです。
予告指令が流れた消防署では
救急予告指令であれば救急用のガウン・手袋・マスクを装備し、救急車のエンジンを始動します。
火災予告指令であれば防火服を着装し消防車のエンジンを始動します。
②本指令=出動
本指令が流れると災害出動が決定します。
災害地点や災害の内容が記された「指令書」が専用のプリンターから印刷されます。さらに同様の情報が廊下に設置されたモニターに表示され、出動隊全員で情報を共有します。現場までの経路や火災であれば消防水利の位置、各車両の配置場所を確認した後に出動します。
119番通報を受けて、間もなく消防署は出動準備を始めています。
通報者の方は「とにかく早く来てほしい」という気持ちが強いとは思いますが
災害場所を伝えた時点で消防署の出動準備は始まっていますので、焦らず落ち着いて状況を伝えていただくことで、より迅速で的確な活動ができます。