ほのおのにっき

10月3日につづく

ほのおのにっき 2017年11月3日

   10月3日の日記と重複しますが、先の日記担当と落語ツアーを同行する者です。

おかげで路線バスもまともに乗れなかった私が、今では都会の電車の乗継が少しだけできるようになりました。(寄席行きだけ・・・。)

そこで、もう少し落語について知り得たことをお話しします。

東京には主に4つの寄席があり、ひと月を「上席」「中席」「下席」の三つに分けて演者が交代し、毎日落語が披露されています。04松ヶ崎1
また、お耳にした方もおありかと思いますが、落語のネタには「古典落語」と「新作落語」があります。
噺家さん(落語家)によっては「古典も新作もない。そもそも古典と新作の境は何処なんだ。」と言われる方もいらっしゃいます。それでも、個人的には古典落語が好きです。
それはさておき、そもそも落語の起源を探ると、1600年代のお坊さんにたどり着くそうです。名前を「安楽(あんらく)庵(あん)策伝(さくでん)」といい、笑いを取り入れた説法が得意で「落語の祖」とも言われているそうです。
04松ヶ崎2それから約400年練りに練られたネタが、現在私たちを楽しませてくれています。
しかし、もちろん古典落語でも面白いネタとイマイチ・・・と感じるネタがあります。(ちなみに私のおすすめは「試し酒」「芝浜」「佐々木政談」「百年目」「真田小僧」など。)
古典、新作を問わず、同じネタを演じても噺家によって「さすが・・・」と引き込まれるものがあり、やはりそこには磨かれた話術があります。

先の担当者も述べたように、私たちは対外的に話をする機会が多く、貴重な時間を割いて参加される方々に、少しでも実のある訓練や講習を受けていただくために、落語から話の間の取り方やネタ(話し)の組み立て方などを参考にして生かしています。たまに(?)組み立てすぎてスベルことも・・・。

落語よもやま話
噺家の階級(?)には、前座見習い・前座・二つ目・真打(電気がなかった時代、高座の最後に、明かりとしていたロウソクの芯を打ち消すところから「芯打ち」転じて「真打」となったとか。)があり、前座さんの仕事は落語の稽古だけでなく、師匠の家の雑用や鳴り物(出囃子に使う楽器)の稽古、高座返し(前の演者さんが終わったあと座布団を返す)、演者さんの名前が書かれた紙をめくる(「めくり」といわれるそうです。)仕事など様々なものがあるそうです。
この「めくり」にも決まりがあり、舞台の脇で正座してお客様が全員着座されるまで待ってからめくりを返すそうです。
また、ネタ帳を付けるのもその一つで、開演から高座に上がった噺家のネタを記入する仕事で、後から楽屋入りした噺家は、そのネタ帳を見てかぶらないネタを演じるそうです。それだけに「とり」(その日の演者のギャラをまとめて受け取ったところからきたとか。)を務める噺家は100以上のネタを持っているそうです。

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まだまだ話したいことは山ほどありますが、あまり長く書くと「ほのおにっき」担当のK君に叱られるので、また機会があったらお話に付き合ってください。