消防署では、消防車や救急車などの車両を運転する隊員のことを「機関員」といいます。
「機関員」になるには、普通自動車免許や大型自動車免許が必要ですが、それ以外にも当本部で決められた規約があります。
これらを満たした隊員が「機関員」になり、各車両を運転して災害現場へ駆けつけたり、災害現場で消防車から放水するための機関操作(ポンプ操作)を行います。
消防車や救急車が、事故することなく活動するために、機関員になりたての若年職員を対象に座学と実技の講習を行いました。
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元自動車学校教官経験のある職員による座学
実技では、限界を知るために、段ボールを壁などの障害に見立てたコースを設定して、車両感覚などを確認します。
最初の難関は鋭角の角での切り返し。ギリギリのコースなので、段ボールに擦りそうになりながら、何とかクリアする隊員が続出。
今回の最大の難関は、通称「たこつぼ」と呼ばれる、入口と出口が同じ場所の円形の狭い敷地内で車両の向きを360度、変換して出ていくコースです。
写真のとおり、ぐるっと回れない狭い場所なので、何回も前進後進を繰り返しながら、徐々に向きを変えていくのですが、まだ、大きな車両の間隔に慣れていない隊員にとっては、四苦八苦するコースです。
段ボールに少しぶつけた隊員もいたようですが、皆、なんとかコースをクリアして運転の難しさを実感しました。
今回、実際に段ボールに接触したり、ぎりぎりまで攻めてみたことで、自分の運転技術の弱点なども良く分かったとのことです。
今後も、このような研修を重ねていき、安全な車両運行に努めていきます。