台風
熱帯の海上で発生する低気圧を一般に「熱帯低気圧」と呼びます。台風とは、このうち北西太平洋上(東経180度より西)で発生し、中心付近の最大風速がおよそ17.2m/秒(風速8)以上になったもの。降水量や最低気圧による定義はありません。
熱帯低圧は海水温26~27度以上の海面で発生します。台風のエネルギー源は海水から供給される水蒸気が凝結して雲粒になる時放出される熱です。その後台風が発達するためには移動する海水温が約28度以上であることが条件です。平均的な台風のエネルギーは、広島・長崎に投下された原子爆弾の10万個に相当するといわれます。
大きさの階級 | 風速15m/s以上の半径 |
大型(大きい) | 500km~800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
風の強さ
(人体の影響及び災害発生状況)
・10m/s以上15m/s未満
風に向って歩けない。転倒する人もでる。ビニールハウスが壊れ始める。
・15m/s以上20m/s未満
風に向って歩きにくくなり傘がさせない。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。
・20m/s以上25m/s未満
しっかりと身体を確保しないと転倒する。鋼製シャッターが壊れ始める。風で飛ばされた物でガラスが割れる
・25m/s以上30m/s未満
立っていられない。屋外での行動は危険。ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める。
・30m/s以上
屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。
洪水・氾濫・水害とは
洪水とは、雨や雪解けによって、川の水の量がふだんより増えた状態をいいます。河原へいくと、広い敷地のわりに、細い川しか流れていません。それがふだんの姿です。ところが、川幅いっぱいに水がおしよせると、広い河原も水の下にかくれて見えません。このように異常に水が増えたときを「洪水」といいます。
氾濫とは、雨などによって、町や農地などに水があふれることで、川から水があふれることを「外水氾濫」といいます。川から水があふれたのではなく、町や農地に降った雨がそのまま溜まってあふれることを「内水氾濫」といいます。水害とは、水によっておこされる災害のことで、外水氾濫も内水氾濫も水害とよばれています。ただし、海水による水害のばあいは、高潮災害、津波災害といったよびかたをするのがふつうです。
土砂災害
土砂災害には、主にがけ崩れ、地すべり、土石流があります。大雨などによって山や、がけの地盤がやわらかくなったり、川の水が急に増水したときは警戒が必要です。
また、山岳地帯の上流部に降った雨や雪解け水が押し寄せておきる土砂災害として「鉄砲水」があります。鉄砲水の怖さは、流れ下るスピードが速い点、そして予測が極めて困難なことです。下流部が晴れや小雨でも、源流部に大雨が降ったりすると、何の前触れもなくやってきます。
がけ崩れ
地面にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、弱くなった斜面が突然崩れ落ちるのががけ崩れです。突発的に起こり、一瞬にして崩れ落ちるため、逃げ遅れる人も多く、大きな被害をもたらします。
<前触れ>
がけからの水が濁る。
がけにひび割れが入る。
小石がパラパラと落ちてくる。
地すべり
比較的ゆるやかな斜面で起こりやすく、地中の粘土層などすべりやすい面が、地下水などの影響によってゆっくりと動き出す現象をいいます。広範囲にわたって発生するため、道路や鉄道などに被害をおよぼします。
<前触れ>
地面にひび割れができる。
沢や井戸の水が濁る。
斜面から水が噴き出してくる。
土石流
谷や斜面に堆積した土砂が、大雨により一気に流れ出す現象です。流れが速く、破壊力も大きいため、甚大な被害をもたらします。
<前触れ>
山鳴りがする。
雨が降り続いているのに川の水位が下がる。
川の流れが濁ったり、流木が混ざり始める。
雨の強さ
1時間の雨量 | 現象の目安 |
10~20mm | ザーザーと降り、雨音で話し声がよく聞こえない。 |
20~30mm | どしゃ降り。側溝や下水などがあふれる。 |
30~50mm | バケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになる。 |
50~80mm | 滝のように降り、土石流が起こりやすい。車の運転は危険。 |
80mm以上 | 雨による大規模な災害発生の危険があり、厳重な警戒が必要。 |
緊急連絡先
消防組合消防本部 | (0575)23-0119 | 板取川出張所 | (0581)57-2014 |
関消防署 | (0575)23-9026 | 武芸川出張所 | (0575)46-2289 |
西分署 | (0575)27-0119 | 武儀出張所 | (0575)40-0119 |
美濃消防署 | (0575)33-0119 | 津保川出張所 | (0575)47-2173 |
洞戸出張所 | (0581)58-8119 |