ほのおのにっき

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百聞は一見にしかず

ほのおのにっき 2025年3月13日

今回は全く内容の違う2本立てでいきます。

話は変わりますが、昔は映画が2本立てで興行されていて、それなりに良い時代だったと思う世代が書いています!(若い世代には映画の2本立て?でしょうね)

本題に戻りまして。

1本目は「OneDay職場体験会」という名の、将来、救急隊員や消防士を目指したい若者を対象に体験会を開催しました。

救急・消防・救助の各体験を柱として、昼食は緊急消防援助隊で使用する非常食(カレーや炊き込みご飯(アルファ米))を現役消防士と一緒に膝をつき合わせて、色々と話しながら食べたりして、ただ仕事内容を体験するだけで無く、現役職員と気軽に何でも話せる環境を作ることで、消防という仕事をより深く見てもらい、知ってもらいました。

最後には、将来、中濃消防の消防士になりたいという声を聞くことができました。

とても嬉しいことですが、もっと他の世界も見て、じっくりと自分の進路を見定めて欲しいと私たちは考えています。

それでも、当本部に来たい方には、いつでも門は開いています!(ただし採用試験がありますので、そこは頑張って!)

2本目は、半分は筆者の私事になりますが、311の緊急消防援助隊で活動した、福島県新地町の現在を見てきました。あわせて同期のいる石巻、大川小学校、女川、陸前高田などの震災遺構なども見てきました。

新地町については震災時、震災後しばらくしてから、そして現在と状況を見てきたのですが、景色は全く変わっており驚きの連続でした。また、各地の震災遺構で目にするもの、そこで現地の方々に聞くお話、どれも大変、貴重なものでした。(簡単に文字にできるものではないので、すみません)

震災遺構などは各地から多くの人が見学に来てみえて、それぞれに何かを思い考えている様子が見受けられました。岐阜からでは距離があり気軽に行ける距離ではありませんが、機会があれば是非、一度は訪れる価値があるのではないかと思います。映像で見たりするのと違い、自分の五感を使って現地に立ってみて分かることもあると思います。

百聞は一見にしかずということで、実際に見たり聞いたり、感じることで分かることがあるのでは?

という2本立てでした。

消防ネタでしたが、いつもはネットで購入しているのを実店舗に行ってみるとかでも、これまでとは違ったモノが見えたりするかも知れませんよ!

 

 

山林火災

ほのおのにっき 2025年3月11日

2月から4月の3か月間に集中して、全国的に山火事が発生しやすくなっております。

毎年、山火事は約1300件起きています。特にこの時期は、山菜採りやハイキングなどの行楽に加え、野焼きの時期とも重なり、火の不始末が増える傾向があります。

関市・美濃市の山林率は約80%あり、ひとたび山火事が発生すると空気の乾燥や風の影響、枯草等により一気に燃え広がってしまいます。

山での行楽、野焼きのルールやマナーを守り、自然豊かな地元をみなさん一緒に守りましょう。

※写真の山火事は、平成14年4月5日に岐阜市、各務原市、関市とまたがって延焼したもので、発生から27時間後に鎮火し、約400ヘクタール(東京ドーム約84個分)焼けた山火事です。

※この写真は、岐阜県の防災ヘリコプターが空からの消火のため、河川や湖から自給水している様子です。

岐阜県は、2機の防災ヘリコプターを保有しています。

相棒

ほのおのにっき 2025年3月6日

我々、消防職員が火災現場で必ず身につける相棒ともいえる存在。

皆さん何か分かりますか?

 

火災から身を守ってくれる相棒…

 

それは防火衣です。

そんな相棒も普段の訓練や、現場活動後は汗や付着物によって汚れてしまいます。特に夏場はそのままにしておくと大変なことに…

ですから、汚れやニオイが気になる前に洗う必要があります。

洗うといっても「洗濯機に入れてボタンを押して終了!」というわけにはいきません。

防火衣はいくつかのパーツに分かれているため、パーツごとに洗っていきます。ベルトや金具の部品もあるため全て外し、インナー部分を分けて手洗いし…、防火長靴はブラシで汚れを落とし…

約2時間かけて全てきれいにすることができました。

きれいになった防火衣で訓練を実施し、地域の皆様の安全を守れるよう備えていきます。

冬山

ほのおのにっき 2025年2月25日

私は板取川出張所の消防士です。

今年に入ってから、例年とは比べ物にならないほど雪が降っています。

関市内でも板取地域は特に積雪量が多く、雪が降り始めると、一晩で銀世界に様変わりします。

 

そんな板取ですが、板取川出張所の近所には蕪山(かぶらやま)という、登山シーズンには登山客で賑わう山があります。標高は1,068mとそこまで高くはないですが、頂上までの歩行距離は4km程あり、標準タイムでは3時間かかります。

 

登山で人気の山だけあって、多くの人が訪れるため、ケガをしたり体調不良により、毎年のように救助要請があります。そのため、消防士たちは山岳救助の訓練等を行なって、いつでも対応できるようにしています。

 

しかし、蕪山に来る登山者は、春から秋にかけての登山シーズンだけではなく、冬の雪深い時期でも現れます。

 

そこで今回は、冬の救助要請に対応する足がかりとして、数名の消防士が冬の蕪山を体験することになりました。

結果、普段なら1時間30分で登頂する消防士たちも、雪のため足場も悪く、2時間程かかりました。そして、氷点下の気温や強風が、体力を著しく奪っていくことも体感し、救助活動に対応する厳しさを肌で感じ取ることができました。

 

そんな過酷な冬山登山ですが、冬山でしか味わうことのできない絶景もあり、しっかりと準備をして、安全に配慮した登山計画を立てることで、楽しく冬山を体験することができると感じました。

みなさんも冬山いかがでしょーか?

未来に備えて

ほのおのにっき 2025年1月27日

新年初の投稿です。

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

突然ですが1月17日は何の日だったか皆さんわかりますか?

今年で30年になる阪神淡路大震災が発災した日です。

私はまだ生まれていなかったので、学校の授業などでしか当時の様子を知りませんが、高速道路が横倒しになっているところや、あちこちで火災が起こっている状況はとても印象的です。

 

私たちが住むこの岐阜県も近い将来南海トラフ巨大地震が起こると言われているのは皆さんご存じだと思います。

近頃では夏場の大雨や土砂災害などで頻繁に避難情報が発令されているのも、よく見かけますよね。

 

皆さんは、自分がそのような状況に置かれたときすぐに避難することができますか?何日間も避難所で生活できる食料や防災グッズは持ち合わせていますか?

 

そこで、先日我が家の避難経路と非常持ち出し袋を確認してみました。

 

 

ハザードマップは、関市役所のホームページから閲覧することができます。お住まいの地域をチェックしておきましょう。

持ち出し袋は、数年前に作ったものなので、期限が切れていたり、数量が足りないものなどがありました。定期的な見直しと補充が必要であるということがわかりました。

皆さん非常持ち出し袋を準備したら絶対に避難経路に置くようにして下さい。

 

自然災害はいつ発生するか分かりません。突然、私たちを襲ってきます。不安な気持ちもあると思いますが、その不安を少しでも軽くできるように今のうちからしっかり備えておきましょう。

NEW広報車♪

ほのおのにっき 2024年12月27日

みなさん、この広報車の元となる車種は何か分かりますか?

最近では中々見かけなくなった車だと思います。

 

 

答えは、平成11年製モデルのホンダパートナーという車です。

 

この武芸川広報車は平成11年に購入されてから25年間、中濃消防組合の管内である関市・美濃市を走り回ってきました。走行距離は約10万kmといったところです。

車の平均車齢は約9年と言われています。走行を繰り返した結果、塗装が色褪せて、車内もボロボロになってきていました。

 

そんな武芸川出張所の広報車ですが、今年度、ついに更新されました!!

 

先代に比べるとスマートになりましたが、カッコよくなったのは勿論のこと、装備等も最新です。赤色灯やライト類にはLEDが使用され、とても明るくなりました。小回りもかなり利きます。

 

先代の武芸川広報車、本当にお疲れ様でした。

NEW広報車も先代のように大切に大切に乗っていきたいと思っています。

興味のある方は是非、武芸川出張所へ車両見学にお越しください!

西部ふれまち元気フェスタに消防ブース出展

ほのおのにっき 2024年12月23日

関市西部地区で毎年10月に開催している「西部ふれまち元気フェスタ」に消防ブースを出展しました。

当日は多くの住民の方々の参加があり、住宅用火災警報器のアンケートをはじめとして、消防車両の展示、記念撮影、煙体験や消火体験を実施して大盛況となりました。

この催しは、「防災」に興味、関心を持っていただくことを目的としており、地震に備えた火災予防であったり、いざ!というときの初期消火方法など、消防が広められる「防災」を十分に理解していただけたのではないかと感じております。

いつ発生するか分からない災害。

対応できる知識、技術を少しでも伝えることができるよう、今後も皆さまと交流していきたいと思います。

自転車で火災予防をアピール

ほのおのにっき 2024年12月11日

毎年、火災が発生しやすい時期である春と秋の年2回、全国火災予防運動が行われ、全国各地の消防署があの手この手で火災予防広報を実施しています。

私が所属する武儀出張所も例外ではなく、今回はどうやって火災予防をPRしようか考え、その結果、毎年実施している戸別訪問による防火指導を自転車で広報をしながら実施することにしました。

 

当日は天候にも恵まれ、絶好のサイクリング日和!・・・ではなく、戸別訪問日和!となりました。

リュックに取り付けた「火災予防運動実施中」の看板もいい感じで目立っています!

今回の対象地域は、上り坂が続く地域でしたが、訪問してお話を伺いながら登っていくと、地域の方にねぎらいの言葉をかけていただいたり、住宅用火災警報器についての説明を真剣に聞いていただいたりと、地域の皆様のご協力のもと、とても有意義な広報活動ができたのではないかなと感じました。

 

今後も様々な試みで火災予防をアピールしていきますが、「消防が何かしている!」だけでなく、「火事には注意しよう。」と思っていただけたら幸いです。

 

最後に、住宅用火災警報器の設置及び維持管理状況を調査していると、年々音が鳴らなくなってしまったという方が増えているように感じます。

住宅用火災警報器は交換の目安が10年となっています。

住宅用火災警報器の設置が義務化されたのは、新築住宅は平成18年6月、既存住宅は平成23年6月からです。

そのため、早期に設置しているご家庭では、すでに18年が経過していますので、故障や電池切れによる作動不良が発生している可能性が高くなっています。

「いざ!」という時、音が鳴らないなんてことが起きないよう、定期的に作動確認などをして適切な維持管理をすることが大切です。また、設置から10年以上経過されている場合は、交換することをおすすめします。

ひとりの女性として

ほのおのにっき 2024年12月2日

こんにちは!

中濃消防組合大食い担当のレディース消防士です。

私は、中濃消防組合初の女性救急救命士として、みなさまのお役に立てるよう、日々奮闘しています。

 

先日、救急現場での【赤ちゃんに対する心肺蘇生法】【妊婦さんの体の管理】について研修を受けてきました!

妊娠中の体調の急変や自宅などで分娩になってしまった場合、また、赤ちゃんが直面する可能性のある緊急事態に対して、迅速な対応が求められ、ひとつひとつの判断や手技が生存率に大きく影響します。

妊婦さんに急変が起きてしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出てしまいますので、出血や呼吸管理などさまざまな変化に対して、的確な処置をしなければなりません。また、赤ちゃんに対しては、大人とはまるで違って、呼吸や体温管理、刺激を与えるなど、慎重に処置を行う必要があります。

 

今回の研修を通して、私自身のスキルが向上しただけでなく、命を救うための準備が整ったと感じています。これからも、日々の訓練を怠らず、常に最善の対応ができるよう努めていきたいと思います。

 

消防士・救命士である前に、ひとりの女性として、命懸けで産むすべての母親と新しく生まれてくる大切な命を守るために。

新たに3人の(一人前の?)消防士が誕生しました!

ほのおのにっき 2024年11月27日

今年の4月8日(月)から11月15日(金)までの

【延べ「222日間」 時間にして「1,256時間」】

一人前の消防士となるために勉強や厳しい訓練を積み重ねてきた3人が、岐阜県消防学校総合教育(消防士になるための登竜門)を終了し、無事に中濃消防組合に帰って来ました。

岐阜県消防学校では同期生3人で力を合わせ、厳しい学校生活を乗り越えてきました。

しかし、配属先では3人で勤務することはほとんどありません。早く消防という職業に慣れ、1人でも力を発揮できるように、現在は先輩の消防士から指導を受けながら努力をしている最中です。

新人ではありますが、新人だからといって失敗が許される職業ではありません。

新人だろうがベテランだろうが、住民の皆さんからしてみれば同じ消防士です。

 

3人からは

「早く住民の皆さんの期待に応えられる消防士になります!!」

と心強い宣言をもらいました。

 

新たに仲間に加わった3人を、よろしくお願いします!

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