ほのおのにっき

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自転車で火災予防をアピール

ほのおのにっき 2024年12月11日

毎年、火災が発生しやすい時期である春と秋の年2回、全国火災予防運動が行われ、全国各地の消防署があの手この手で火災予防広報を実施しています。

私が所属する武儀出張所も例外ではなく、今回はどうやって火災予防をPRしようか考え、その結果、毎年実施している戸別訪問による防火指導を自転車で広報をしながら実施することにしました。

 

当日は天候にも恵まれ、絶好のサイクリング日和!・・・ではなく、戸別訪問日和!となりました。

リュックに取り付けた「火災予防運動実施中」の看板もいい感じで目立っています!

今回の対象地域は、上り坂が続く地域でしたが、訪問してお話を伺いながら登っていくと、地域の方にねぎらいの言葉をかけていただいたり、住宅用火災警報器についての説明を真剣に聞いていただいたりと、地域の皆様のご協力のもと、とても有意義な広報活動ができたのではないかなと感じました。

 

今後も様々な試みで火災予防をアピールしていきますが、「消防が何かしている!」だけでなく、「火事には注意しよう。」と思っていただけたら幸いです。

 

最後に、住宅用火災警報器の設置及び維持管理状況を調査していると、年々音が鳴らなくなってしまったという方が増えているように感じます。

住宅用火災警報器は交換の目安が10年となっています。

住宅用火災警報器の設置が義務化されたのは、新築住宅は平成18年6月、既存住宅は平成23年6月からです。

そのため、早期に設置しているご家庭では、すでに18年が経過していますので、故障や電池切れによる作動不良が発生している可能性が高くなっています。

「いざ!」という時、音が鳴らないなんてことが起きないよう、定期的に作動確認などをして適切な維持管理をすることが大切です。また、設置から10年以上経過されている場合は、交換することをおすすめします。

ひとりの女性として

ほのおのにっき 2024年12月2日

こんにちは!

中濃消防組合大食い担当のレディース消防士です。

私は、中濃消防組合初の女性救急救命士として、みなさまのお役に立てるよう、日々奮闘しています。

 

先日、救急現場での【赤ちゃんに対する心肺蘇生法】【妊婦さんの体の管理】について研修を受けてきました!

妊娠中の体調の急変や自宅などで分娩になってしまった場合、また、赤ちゃんが直面する可能性のある緊急事態に対して、迅速な対応が求められ、ひとつひとつの判断や手技が生存率に大きく影響します。

妊婦さんに急変が起きてしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出てしまいますので、出血や呼吸管理などさまざまな変化に対して、的確な処置をしなければなりません。また、赤ちゃんに対しては、大人とはまるで違って、呼吸や体温管理、刺激を与えるなど、慎重に処置を行う必要があります。

 

今回の研修を通して、私自身のスキルが向上しただけでなく、命を救うための準備が整ったと感じています。これからも、日々の訓練を怠らず、常に最善の対応ができるよう努めていきたいと思います。

 

消防士・救命士である前に、ひとりの女性として、命懸けで産むすべての母親と新しく生まれてくる大切な命を守るために。

新たに3人の(一人前の?)消防士が誕生しました!

ほのおのにっき 2024年11月27日

今年の4月8日(月)から11月15日(金)までの

【延べ「222日間」 時間にして「1,256時間」】

一人前の消防士となるために勉強や厳しい訓練を積み重ねてきた3人が、岐阜県消防学校総合教育(消防士になるための登竜門)を終了し、無事に中濃消防組合に帰って来ました。

岐阜県消防学校では同期生3人で力を合わせ、厳しい学校生活を乗り越えてきました。

しかし、配属先では3人で勤務することはほとんどありません。早く消防という職業に慣れ、1人でも力を発揮できるように、現在は先輩の消防士から指導を受けながら努力をしている最中です。

新人ではありますが、新人だからといって失敗が許される職業ではありません。

新人だろうがベテランだろうが、住民の皆さんからしてみれば同じ消防士です。

 

3人からは

「早く住民の皆さんの期待に応えられる消防士になります!!」

と心強い宣言をもらいました。

 

新たに仲間に加わった3人を、よろしくお願いします!

200インチの火災予防広報

ほのおのにっき 2024年11月20日

11月9日~11月15日に「全国秋季火災予防運動」が展開されました。

美濃消防署では、庁舎の外壁を活用した超特大サイズの火災予防広報を行いました。

 

内容は、

・消防署の訓練の様子

・火災現場の様子

・美濃市消防団が行っている出初式の様子

等をプロジェクターで投影し、消防署の前を通る皆さんに火災予防を呼びかけました。

これからの時期は、空気が乾燥し火事が起きやすく、火事の原因となりやすい暖房器具を使用し始める時期となります。久々に使用する暖房器具について、より一層の点検・確認をお願いします。

 

小さな映像もプロジェクターのレンズを通すことにより、大きな映像となります。

私たちの広報活動も、プロジェクターのように大きな効果となって防火・防災に繋がることを願っています。

🔔リリリリリン🔔

ほのおのにっき 2024年11月5日

 皆さん旅行は好きですか?

私はこの夏、家族と台湾に旅行へ行ってきました。台湾には美味しい食べ物がたくさんあり、中でも一番おいしかったものは、写真の小籠包です。口に入れた瞬間、うまみのある肉汁が溢れてきて溺れそうになりました。他にも有名なB級グルメがたくさんあります。興味のある方は、ぜひ台湾に行ってみてください。

そんな楽しい台湾旅行で悲劇は起きたのです。一日目が終わりホテルの部屋で台湾旅行への夢と期待を胸にぐっすり寝ていると…

「リリリリリン!」

ベルの鳴る大きな音で飛び起きました。起きた直後は、何が起きたか分からず思考が停止していました。しかし、すぐに自動火災報知設備のベルの音だと気づきました。その後、焦りながらも部屋の外に出て非常階段で逃げました。今回は、部屋のドアを開けて数メートル先に非常階段があった為、すぐに非常階段で逃げることができましたが、携帯電話とテレビのリモコンを間違えて持ってくるほど焦っていたため、非常階段が見える場所になければ、逃げるのに時間が掛かっていたと思います。

そんな時に役に立つのがこの避難経路図です。

皆さんホテル等の宿泊施設でよく見た事があると思います。事前に経路の確認を行っていますか? 私の様にならないためにも、皆さんホテル等で宿泊する時は、事前に避難ルートを確認し、落ち着いて避難できる準備をしておいてください。いつどこでなにが起こるか分かりません。たのしい旅行の思い出が悲しい思い出にならないように!

皆様のもとへ安全・迅速に向かうために!

ほのおのにっき 2024年10月29日

今年も管内自動車学校にご協力いただき、若年職員を対象に安全運転研修を実施しました。

 

研修の前半は、座学で車両の特徴やブレーキ構造などを講義してもらい、車両について理解を深めました。

後半は、自動車学校内のコースを消防ポンプ自動車と救急車に分かれ実際に運転し、運転技術について指導いただきました。採用から3年目4年目の職員は、防火衣を着て運転をしました。活動服とは違い、ゴワゴワした服、鉄板の入っている長靴、ヘルメット。普段とは感覚が全く異なります。

 

また、急制動(急ブレーキ)を体験し、急激な操作は、車体をコントロールできなくなってしまうことを経験しました。

緊急走行中の運転は、急ぐ気持ちが先行しがちですが、落ち着いて現場まで安全に到着することが最重要です。

 

今回の安全運転研修を生かして、安全に迅速に皆様のもとへ向かいます!

   

中濃消防組合管内の豪雨災害を語り継ぐ

ほのおのにっき 2024年10月21日

現在、豪雨災害として印象に残っているのは「令和6年9月能登半島豪雨」ではないでしょうか。

被災者の方々にありましては、この度の災害に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早いご復興をお祈りいたします。

 

今回は、私が経験した過去の関市・美濃市の豪雨災害を2例振り返ります。

 

・平成16年10月洪水 台風23号

長良川が氾濫し、両市ともに浸水被害あり。

【体験】

私が学生の頃の災害です。

友達の家が床上浸水し、家財道具の搬出を手伝ったことが、今でも鮮明に記憶されています。

搬出の手伝いをしていて一番厄介だったのは「砂塵」です。

屋外の砂塵が風や車の影響で常に舞い上がっており、ゴーグルやマスクの必要性を感じました。

 

・平成30年7月豪雨 台風7号

津保川が氾濫し、上之保・武儀地区などで甚大な浸水被害あり。

【体験】

当時私は、津保川出張所に配属されており、非常招集がかかった時間帯は深夜でした。

周囲は暗く、車に打ちつける激しい雨。一瞬道路の真ん中がきらりと反射し、よく観察すると目の前にはただよう水・・・水?

「・・・道路が冠水している!!逃げなきゃ!!」

その光景は、「異世界」のようで恐怖を感じました。

ボランティア活動には、前回の経験と被災者の実例を活かし、小サイズの角スコップ持参しました。

水分を含む粘土性の土は重く通常サイズの角スコップでは肉体を酷使しますが、小サイズは取り回しもよく活動に最適でした。

 

被災地に関わった私にできることは、多くの方々に経験を語り繋ぐことだと感じています。

 

津保川中学校で地震体験車を使用した消防訓練を実施しました。

ほのおのにっき 2024年9月25日

「チャランチャラン・チャランチャラン 緊急地震速報です 強い揺れに警戒してください」

何度聞いても慣れることがなく、緊張感が走る、この緊急地震速報のアラーム。

令和6年1月に発生した能登半島地震の際にも、みなさんがお持ちのスマートフォンやご家庭にあるテレビから、このアラーム音が聞こえてきたのではないでしょうか。

また、最近でも、九州地方や関東地方で大きな地震が発生する等、南海トラフ地震への警戒がますます強くなっています。

そんな中、武儀出張所の管内にある関市立津保川中学校では、地震体験車を使用した消防訓練が行われました。

訓練に参加した生徒の中には、初めて地震体験をする生徒もおり、真剣な表情で訓練に取り組む姿が多く見られました。

参加した生徒からは、「震度6を体験したが、思ったよりも揺れて怖かった」、「地震の危険性を改めて実感することができた」といった地震に対する感想や、「普段からの備えが必要だと感じた」、「地震が起きた時の対策について、家族と話し合っておきたい」といったような備えについての感想も聞くことができました。

今回の訓練で、改めて地震の恐ろしさを体感することができ、さらに生徒一人一人に日常的な防災意識の大切さを伝えることができたと感じました。

「自分の命は、自分で守れるようになってほしい」

そんな願いを込めて、訓練に参加した武儀出張所の職員でした。

救急講習に興味ありますか?

ほのおのにっき 2024年9月6日

想像してみてください。

今、あなたの目の前で大切な人や家族が倒れたとしましょう。

あなたは、その人を助けることができますか?

救急車は119番通報してからすぐには来てくれません。

現場到着まで平均して約8~10分かかるといわれています。

その間にも、時間は刻一刻と進んでいきます。

不安ですよね。何をすればいいのか迷いますよね。

 

そんなとき、救急講習を受けていればあなたは目の前で倒れた人の救世主になれるかもしれません。救急講習の種類は下の図のように6つのコースがあります。

私が先日担当した講習は、普通救命講習Ⅲという、大人と、赤ちゃんから小学生までの子どもに対する胸骨圧迫と人工呼吸・AEDの使い方についてでした。

 

皆さん3時間にも及ぶ長時間の講習でしたが、最後まで真剣に受けてくださいました。

帰るときには「自信が持てました」や「がんばります」といってくださり、講習を担当してよかったと思いました。

なによりこの講習をきっかけにして一人でも多くの命が助かればそれ以上にうれしいことはありません。

気になる方は、救急講習についてもっと詳しくホームページ内で紹介しているので下のボタンをクリックしてみてください!

とある救急現場での出来事

ほのおのにっき 2024年9月2日

いつものように救急出場の指令が入り、現場へ向かいました。

到着すると、車を運転中にめまいを発症し、運転を続けられない傷病者がいました。救急車に収容し処置をしながら話を聞いていると、苦しそうにしながらも、将来、救急隊員として働きたいから、救命士の資格を取得するため学校に通っているというではありませんか。

搬送中も辛そうにしながらも、申し訳なさそうにする傷病者に「がんばって資格を取って、将来、あなたも助ける側になるのだから、救急車で運ばれたという経験が、絶対プラスになりますよ!」と声をかけた救命士でした。

数日後、元気になり、お礼を言いに訪れた学生は、とても希望に満ち溢れていました。「数年後、一緒に働けるといいですね。」救命士のかけた言葉は、とても暖かく、気遣いもあり、学生の心にも響いたのではないでしょうか。

    

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