ほのおのにっき

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消防士の卵!?

ほのおのにっき 2017年7月25日

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「新人消防士の3名です!よろしくお願いします!」

いや、実はそうではないんです。

写真左から外務省、農林水産省、国土交通省に今年度採用された、国家公務員の方たちなんです。

 

では、「なぜそんな人たちが消防署に来て防火衣を着ているの?」と思いますよね?

これは国家公務員の研修の一環で、地方行政の実情や業務内容を学ぶため、全国の市町村からランダムに選ばれた研修地で、研修を受けるそうです。
その中の一つに消防署での研修が組み込まれています。

 

研修は半日という短い時間ですが、消防署がどんなところなのかを知ってもらうため、写真のように実際に防火衣を着たり、救急講習を受講したりetc…と、内容はとても濃いものです。

私が研修を担当させてもらいましたが、3名ともとても熱心に研修に取り組んでいただけました。
今後、お会いすることはなかなかないかもしれませんが、少しでも記憶に残ってもらえたら嬉しいです。

 

最後に、この「ほのおのにっき」に掲載することを快く承諾してくださった研修生の皆さん、ありがとうございました。
東京に戻っても、体に気を付けて頑張ってください!
そして...また関市に来る機会がありましたら、ぜひ、消防署に寄ってくださいね!!

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広がる消防の絆

ほのおのにっき 2017年7月21日

毎年4月、新人の消防職員が私たちの仲間となります。

しかし、出勤初日からすぐに火事や救急の現場に出場することはできません。

全員必ず、各務原市にある岐阜県消防学校に入校します。

そこで、消防のいろはを学び10ヵ月後には各所属に配属されることとなります。

 

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消防学校に入校するのは、新人だけではありません。

救急、火災、救助など複雑多様化する災害に対応するには、専門的な知識、常に更新される新しい情報、技術が必要になってきます。

そこで、消防職員である間は何度も消防学校に学生として入校することとなるのです。

 

私も今年の2月、「消防職員幹部教育 初級幹部科」という課程に入校してきました。

岐阜県中の消防職員が集まり、約2週間の間寮で寝泊りして生活を共にし、勉強してきました。
 

04-honoo2-20170721日程は朝から夕方までびっしりと組まれ、毎日があっという間に過ぎて行きました。

学校は厳しくもあり、難しい授業が多くありましたが、年齢も、階級もバラバラな他市の消防職員の仲間と2週間過ごしていくうちに最後は「帰りたくない!!(注意:私個人の感想です)」と思えるほどの充実感と「絆」が生まれていました。

所属に戻ってからも連絡を取り合い、また皆で集まろうと約束して帰ってきました。

 

 

大人になると学生の頃のように新しい仲間を作るというのは、なかなかできる機会が少なくなってしまいますが、消防には、ちょっと特殊な新しい仲間を作る機会がありますよ、という紹介でした。

 

これでもお菓子のおまけです

ほのおのにっき 2017年7月20日

みなさん、この写真のおもちゃ、どこかで見たことはないですか?

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これらは2006年頃からコンビニ等で、お菓子付おもちゃとして販売されていました、チョロQ消防庁シリーズと、消防隊フィギュアです。
チョロQシリーズはギミックにより動きがあり、たのしいですよ。

子供達といっしょに集めていたつもり、でしたが、最後には自分ひとりが楽しんでいるだけで、子供達には見向きもされませんでした。(笑)

この当時は、子供から大人まで、けっこう消防マニアにウケたそうですが、今では見たことがありません。

 

どこかでもし見つけたら(復刻版があるかも)「これのことか」と、思ってやってください。

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ピカピカ消防車

ほのおのにっき 2017年7月19日

晴れの日も雨の日も、はたまた嵐の日でも消防車は出動します。

そのため、出動して帰ってきた時には泥まみれなんてことも、、、(^_^;)

 

消防署では、毎朝消防車を拭き、また定期的にワックス掛けをしてキレイにしています。

皆さんは自分の愛車を定期的にキレイにしていますか?(ちなみに私は最近怠っております、、、(笑))

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日ごろの感謝の気持ちも込めて、皆でせっせと車両を拭きます。

 

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ボディだけでなくタイヤもブラッシング!!
見えない汚れもこすり落とします。

 

また、車にキズがないか・タイヤに何か刺さっていないかなども確認をしています。
ただ車をキレイにしているだけではないのです!

汚れた車で出動するのはカッコ悪いですし、誰もいい気持ちになりませんよね?

 

消防職員は身なりから!消防車はボディから!

ピカピカ消防車で今日も一日頑張ります!

指令課員の一日

ほのおのにっき 2017年7月18日

私たち指令課員は、消防本部3階にある消防指令センターに勤務し、朝から晩まで指令室の指令装置前に座って仕事をしています。夜の仮眠時間とトイレ入浴以外は、ほとんど指令室から出る事なく24時間勤務をしています。

書類の作成などの事務仕事も指令装置の傍らで、119番通報など電話受信の合間を利用しながら行っています。数値を数える仕事などの時は、それは大変ですよ。

また、高額な指令装置を保護するため、窓は少なく、貴重な窓には当然光を遮断するためのフィルムが貼られ、外の景色は全く見えない部屋となっています。

 

さて、指令室内の紹介はこれくらいにして、如何に指令課員が普通とは違った場所で勤務しているか解ってもらえたでしょうか?こんな場所での勤務のため、当然ストレスを感じることが多いんです。

 

 

ではこのストレスをどのように解消しているかを少し紹介しましょう。

 

勤務の日は、夜間指令室の傍らでバランスボールや腹筋ローラーを使用し、ミニストレッチや筋トレを実施しています。
また非番の日には、趣味を生かして近隣の山へ登山に行く人、ランニングやウォーキングをする人、また読書や家庭菜園など庭いじりを楽しむ人など、人それぞれ健康に気を付け体力維持とストレス解消をしているようですよ。

ちなみに私はと言うと、自宅周辺地域をウォーキングしたり、家庭菜園をして楽しんでいます。たまに職場仲間とバイクツーリングもします。

中でも最もストレスを解消してくれるのは、かわいい孫たちです。近くに住む孫と毎日のように遊び、お風呂もいっしょに入っています。

こうした日々があることで、私のストレスは解消されています。

 

 

皆さんも趣味を多く持ち、身体を動かしてストレスの無い健康な日々を過ごしましょう。

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出動指令!

ほのおのにっき 2017年7月14日

災害が発生し119番通報した場合、中濃消防組合消防本部の通信指令センターへ電話がつながります。そこで勤務する通信指令員が通報内容から災害の種類を判断して、現場から一番近い消防署や出張所へ出動指令を出します。

当消防本部の出動指令は、庁内放送による電子音と音声放送で知らせています。

その電子音は以下のとおりです。

 

「ブーブー」 救助出動が入ったときに流れる音

「ウーウー」 火災出動が入ったときに流れる音

「ピーポーピーポー」 救急出動が入ったときに流れる音

 

 

出動指令には「予告指令」「本指令」があります。

 

「予告指令」が鳴った時点で災害の種別を瞬時に判断し、出動準備を始めます。

【予告指令の例(火災出動)】

「ウーウー 火災 ○○火災 入電中」

 

次に「本指令」が鳴り、発生場所の特定を行った後、出動します。

【本指令の例(火災出動)】

「ウーウー 火災指令 火災指令 ○○火災 災害地点 ××市△△町 以上」

 

この音については、消防本部ごとで特に決まりはありませんが、だいたい似たような音を流しているようです!

また、車のサイレンに似せた音でわかりやすくしているところにも注目ですね♪

消防署にお越しの際にこのような出動指令が鳴ったら、是非聞き分けてみて下さい!

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私の趣味

ほのおのにっき 2017年7月13日

仕事のための体力づくりも兼ねて、ロッククライミングを始めて7年が経ちました。

始めた頃は数メートルしか登れませんでしたが、今では50メートルほどの高さまで登れるようになりました。

いつも登っている途中で「ここで手が滑ったらどうしよう」と恐怖感と手足の痛さと戦いながら登っています。
周りの人に「それなら登らなければいいじゃない」と言われますが、私は達成感と頂上から見た景色が格別だから登っています。

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また、ロッククライミングは危険なスポーツでもあります。
登っている相方が落ちないようにビレイ(確保)する方法や途中で動けなくなった場合の対処法などが必要となってきます。

 

中濃消防組合の管内にも、多くのロッククライミングエリアがあります。
是非、皆さんも一度やってみませんか?
その際は、事故を起こさないように必要最低限の知識技術を身に付けてから楽しんで下さい。

新生児蘇生法講習会

ほのおのにっき 2017年7月12日

先日、岐阜県総合医療センターで平成29年度新生児蘇生法講習会を受講してきました。

 

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この講習会は出産直後の新生児に対する蘇生法に主眼を置いた講習でしたので産科の医師や助産師の方が多く受講されていました。

しかし、われわれ救急隊も救急車内での分娩や救急隊が現場に到着した直後に出産・・・という可能性もあるため、是非この蘇生法を持ち帰り、救急隊に周知し地域の方のためになれるようにと受講してきました。

 

当日は筆記試験や実技講習等、半日という短い時間でしたが、講師の方や受講生も活気があり、和気あいあいと充実した時間を過ごすことが出来ました。

なかでも、普段救急講習で私たちが指導している成人・小児に対する蘇生法と新生児に対する蘇生法との違いに驚きました。(成人・小児には胸骨圧迫・AEDがメインの蘇生術になりますが、新生児に対しては人工呼吸がメインとなる等・・・)
 

 

私たち救急隊は地域の皆さんのお役に立てられるよう、日々各種講習会に参加しています。

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一石二鳥

ほのおのにっき 2017年7月11日

いつも「ほのおの日記」を読んでくださっている皆さんなら「筋トレ」、「トレイルランニング」、「山登り」など消防士が様々なトレーニングをしていることが分かっていただけると思います。

そこで今日は、私が行っているトレーニングを紹介します。

 

その名は、トライアスロン。
泳いで、自転車乗って、走るというスポーツです。

 

私がトライアスロンを始めたきっかけのひとつに、「消防トライアスロン大会」の存在があります。
毎年、岐阜県海津市で行われる大会で、私自身も過去に3回出場(今年もエントリー済)しましたが、全国の消防士、消防団員と競い交流を深めるいい機会となっています。

この大会は、距離が短いスプリント(スイム750m、バイク2km、ラン5km)で行われるため、初心者にも参加しやすい大会となっています。

 

私にとってトライアスロンは、趣味であり消防士として必要な体力づくりであり、まさに「一石二鳥」なスポーツです。

これからも生涯スポーツとして怪我に気をつけ、トレーニングとしてトライアスロンを末永く楽しんでいければと思います。

 

ちなみに、愛車は2010年製 kuota(クォータ)です。
私がトライアスロンを始めた年に買った愛着あるロードバイクです。
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質の高さを求めて

ほのおのにっき 2017年7月7日

 下の写真は心肺蘇生の訓練を行っているときのものです。

ストップウォッチを手にしている職員がいますが、胸骨圧迫と人工呼吸の間に発生する中断時間を測定しています。中断時間の理想は2秒以内と言われていますが、このわずかな時間でも胸骨圧迫が中断してしまいます。この中断時間が胸骨圧迫の効果、つまり「質」を下げてしまうのです。救急講習等で、「強く、速く、絶え間なく」と聞いたことがあるかと思いますが、まさにこの言葉のとおりなのです!

AEDや気道を確保する管、心臓を強制的に動かす薬といった蘇生に関する高度な行為や器具がありますが、これらは胸骨圧迫が的確に行われてこそ効果を発揮するものです。だから、私たちは胸を押す位置、強さ、速さ、リコイル(いわゆる押してからの戻し)以外にも細部までこだわって質の高いものを求めて訓練をしています。
あっそういえば、本日は七夕でしたね。私が消防職員としてお願いすることはただ一つ、住民の皆さんが災害等に遭うことなく安全に暮らせますように…と。

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