ほのおのにっき

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あっ!赤ちゃんが産まれる!

ほのおのにっき 2017年12月5日

みなさん!消防士の仕事というと、やはり一番は火災出動と救急出動ですよね!

我々は、勤務が始まる朝、当直司令(当日の責任者)からその日どの車両で出動するか指示され消防車や救急車に乗っています。
そのため消火訓練や救急の訓練など、多種多様な訓練を行っていますが、今日は救急隊員としての訓練を紹介します!

 

「救急」と言っても、色々な事案に出動しますが、妊婦さんを搬送することもあります。
下の写真は、救急車内で妊婦さんのお産が始まった際の隊活動訓練を行っている風景です。

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※へその緒(胎盤付)はS救命士の手作りです。

 

救急救命士を中心に分娩介助についての座学及び実技訓練を行いました。

お産が近づいている妊婦さんを搬送する際に、救急車内で赤ちゃんが生まれることも稀にあります!
時には、産後すぐに呼吸をしていない赤ちゃんもいます。
その時、私たち救急隊が行うのが新生児の心肺蘇生です。
※詳しくは中濃消防組合HP・生活安全情報をご覧ください。
「救命処置の重要性と心肺蘇生法手順」に詳細が掲載されています。
(リンク先:https://www.chunou-119.jp/safe/kyukyuhou

また、お産によりお母さんの命が危ない場合もあります。
ですが、お母さんと赤ちゃんを無事病院まで搬送することが我々の任務です。

 

 

まだまだ男性が多い消防の世界。そして、一生に一度出会うかどうかの事案ですが、この世に授かった大切な命を「絶対に助けるんだ!」という気持ちで日々訓練を実施しています。

ミニ学習

ほのおのにっき 2017年12月1日

私が勤める津保川出張所ではミニ学習を実施しています。

内容は消防業務に関することだけでなく「何でもいい」というものです。毎月1人が指名され、指名された者は題材を考えミニ学習を実施します。

 

題材の一部を紹介すると、

「台風について」
「筋力トレーニングによるメリット」

ときには
「入湯税について」
「TVゲームのメリット・デメリット」

など様々な題材でミニ学習を実施しています。

 

一見消防業務に関係ないのでは?と思うかもしれませんが、私たちの仕事は災害出場に加えて各種事務等があり様々な知識が必要です。

あえて題材を「何でもいい」とすることによって幅広い知識を身につけることを目的としているのです。

 

このミニ学習で得た知識を今後の業務に役立てることができ、幅広い対応力や柔軟性が持てる知識人を目指しています。

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私の好きな風景 ~水道山の防火看板~

ほのおのにっき 2017年11月30日

私の勤務している武芸川町の小知野地区に、地元で水道山と言われる山があります。

その頂上付近には上水道用の巨大なタンクが設置されており、そのすぐ下には大きな字で『火の用心』と書いた防火看板があります。

この防火看板は約10年前に消防職員や消防団員らが協力して設置し、補修しながら守ってきた物です。

また、看板の周りには草木が繁茂しているため、年に数回職員が非番を利用して、鎌や草刈機を持ち、看板の周りの草木を整えています。

山の上から武芸川町を見下ろしている看板は、すでに風景の一部となっており、なんとも言えない存在感をかもし出しています。

看板の維持管理が大変な事から、もう少し道沿いとか、手入れのしやすい位置に移動しては、という意見もありますが私はこの風景を気に入っています。

この看板に書かれている『火の用心』の文字が、見てくれた皆さんの心に少しでも残り、災害の少ない安全な街作りにつながって行けばと願っています。

 

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ブブルッ!ブルッブブッ!!!・・・おぉお~~~♪

ほのおのにっき 2017年11月29日

11月もあと残り2日。冬の到来を前に最近めっきり寒くなってきましたね~。

寒くなってくると・・・

 

朝布団からなかなか出られない

チョコとか甘いものが食べたい

血圧が上がるー

関節痛いー

なんてことがありますよね。

そして私の場合、寒くなってくるとおしっこが近くなります。

1日に何回もトイレに駆け込むのですが、寒いときにおしっこをすると、しょ~んと出たあとすぐに

『ブブルッ!ブルッブブッ!!!』

って震えます。

そう、何ともいえないあの感覚。そこまで気持ちいい訳でもない。「オオ~・・・」て言いたい訳でもない。震えたい訳でもないけど震えたくない訳でもない。でも悪い気はしない・・・

皆さんも震えますよね。

この何とも言えない震えを皆さんも経験されていると思います。

そこで、この震えの原因を調べてみました。

結果は人間の神秘でした。(私には分かりませんでした。)

しかしながら、いくつかの仮説はあるようです。

 

【仮説1:体温の低下】

えっ!どうして体温低下?と思う方もいるでしょう。冬場におしっこをすると、おしっこから湯気が出ますよね。冬の屋外だとそれはそれは猛烈な湯気となって前方が見えない!なんてことも(その辺ではしないでください)・・・つまりおしっこはとても温かいということです。

そのおしっこの熱が体外に放出されるのですから、体温が一時的に下がります。そして、一時的に下がった体温を元に戻そうと反射的に震えるというのです。筋肉を震わせることによって、熱が産生されるからです。

これが一般的に知られているみたいですね。

 

【仮説2:おしっこを我慢】

おしっこを我慢することで震えるということですが、これには自律神経という神経が関係しているそうです。

自律神経ってなんですか???

≪生体は外的環境がいろいろ変化しても、身体の内部環境は自動的に調整され安定した一体の状態を保っている。これを維持するために働いている器官は、意思とは無関係に自動的に働く器官であり、これらを調節している神経系が自律神経です。≫

ということです。

簡単に言うと、心臓を動かしてやる!とか、食べ物を消化してやろーか!という自分の意思があったとしても、それに関係なく身体が勝手にやってくれる全自動的な神経、自分をコントロールしてくれる神経ということです。

その自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれていて、この2つの神経によって拮抗的に支配されています。

じょー~1

 

この表や図をみると、おしっこを我慢しているときは交感神経が優位に働いていることがわかります。脳内ホルモンであるアドレナリンなどがドバッと出ます。

逆に、おしっこをしているときは副交感神経が優位に働いています。脳内ホルモンのアセチルコリンがドババッと出ます。

このように、おしっこを我慢してから一気に出すと、脳内ホルモンが急激に分泌され、ホルモンのバランスが乱れ、それが震えにつながるということみたいです。

たしかに我慢しているときは、すごく緊張状態でおしっこのことしか考えられなくなり、冷や汗なども出てきます。そして、必死になって我慢した後に放出したときの解放感は何ともいえません。この時に出る『ほっ♡・・・』という言葉が最高に幸せですよね。

おしっこの我慢と放出は、緊張状態から一気に幸福に満ち溢れるという、メリハリのある行為ということなのです。

 

【仮説3:おなかの圧力】

仮説2で紹介したように、おしっこを出すと膀胱が縮みます。すると縮んだ分だけお腹の圧力が下がり、それを補うために全身の血液がお腹にいきます。すると、血圧と体温が下がるため、血圧と体温を回復させようとして震える。ということです。

この仮説も結果的には仮設1の体温の低下が含まれますね。

 

【まとめ】

調べた結果、3つの仮説がありました。どの仮説も「へぇー。」と思わせるものでした。

私は『冬場になると震える』ことが多いので、仮設1と3の体温低下が当たっているような気がします。夏場は体温低下しても気温が高いので、震える必要がないというような・・・。

仮設2については『そんなに我慢していなくても震える』という理由で違うと思いましたが、我慢から解放された時の幸福感は実際に感じますし、震えた後のホワンッとした気分・・・正にホルモン大崩れといった感じです。

こっちが当たっているよーな・・・

何れにしても、現在のところ原因は不明ということだそうです。人間の身体はすごく奥が深いものだと改めて感じさせられました。

 

普段から救急現場で傷病者と向き合いますが、これからは人間にはまだまだ解明されていない不思議があるんだなぁと念頭に置きつつ、傷病者を観察していきたいと思います。

がんばれ!未来の救急隊!

ほのおのにっき 2017年11月28日

4月に採用された新人職員は約1年間消防学校に入校して一人前の消防士になるためにさまざまなことを勉強します。

でも、消防学校というと毎日毎日ホースを延ばしたり走ったり体力的にとっても厳しい訓練ばかりしているイメージではないでしょうか。

消防士は火災出場だけではなく、救急車に乗って怪我をした人や病気の人を病院に搬送します。4月から10月までの消防士の基礎となる活動を学ぶ、初任科教育という体力的にとっても厳しい訓練を終えたあと、救急車に乗るための勉強をするために救急科に入校します。今年は4月に採用された7人が入校し、現在、その救急科生が救急車の同乗実習で現地研修に来ています。

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救急科生は先輩消防士からたくさんのことを吸収しようと必死!

もちろん救急のことだけではなく、24時間勤務をするために食事の準備や洗濯など覚えることはたくさんあります。今日もへとへとになりながら精一杯頑張っています。

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はやく一人前の消防士になってね!

美濃市産業祭消防ブース

ほのおのにっき 2017年11月24日

  11月11日・12日の2日間、美濃市曽代において第42回美濃市産業祭が開催され、健康フェア2017やステージイベントなど多くの催し物や出店でにぎわいました。

美濃消防署でも秋季火災予防運動の一環として、屋内ブースを出展し、住宅用火災警報器の展示・啓発や子供用防火服を使用しての消防に対する興味の向上と火災予防運動実施中ののぼり旗を設置して防火意識の高揚を図りました。

住宅用火災警報器については、寝室と寝室がある階の階段最上部への設置義務化から10年が経ちましたが、今回多くの来場者にアンケート調査に協力をしていただいた結果、設置率は約50%でした。なかには義務化されたことを知らない人や、台所だけでいいと思っていた人たちが見受けられました。まだまだ、設置率向上を目指し広報をしなければいけません。全国の統計を見ると、住宅火災による死者の半数以上は逃げ遅れです。その中でも、就寝中などに火災に気づかず命を失うケースが多くあります。住宅用火災警報器を設置することによって、火災を早期に発見し、命を守ることができます。

この日記を読んでいただいたあなた!防火に対する意識をもう一度見つめなおしてください!

写真はブースの全体と子供用防火服を着用している場面を、親御さんの撮影の後に許可をいただいて撮らせてもらいました。今回防火服を着用してくれた子供達が、将来消防士になってくれることを期待しています!!

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消防署からの景色

ほのおのにっき 2017年11月22日

最近、一段と明け方の寒さが増してきましたね。

季節が冬に近づいているのを肌で感じます。

ただ、寒くなるにつれて、空気が澄み景色が綺麗になるのがこの季節。

そこで消防署から撮影できた鮮やかな景色をみなさんに紹介したいと思います!

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この写真は朝日に照らされた消防署を撮影したものです。

消防署は24時間勤務であるため、晴れの日には朝日を毎日見ることができます。

このような雲一つない気持ちのいい朝を迎えると、前日の朝から勤務している私たちは、

「一日頑張った!やっと家に帰れる!」と心から感じます。

ただ、私生活では起床が遅いため、なかなか朝日を見る機会は少ないですが(^_^;)

 

 

景色といえば朝日だけではなく、夕陽も綺麗ですよね!

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消防署の屋上からは山の向こうに沈んでいく夕日が見えます。

夜も勤務をする私たちは、夕方に点呼をして隊員の体調管理や車両の点検を行いますが、

その時間帯には、事務所・車庫からも綺麗な夕陽が見えます。

夕陽を見ると、私は「よし!夜の勤務も頑張ろう!」と改めて気合を入れなおします。

 

 

景色がより綺麗に見えるこの季節ですが、早起きしてみたり、遠くへ出かけてみたりして、朝日や夕陽などの景色を見てみるのも、心を癒すいい機会かもしれませんね。

危険です!消防警戒区域!!

ほのおのにっき 2017年11月21日

私たちが消火活動を行うにあたって、知っておかなくてはならない法律について勉強会を実施しました。任務遂行上、やむをえず一般市民等の「自由を制限」しなくてはならない場合があります。根拠法令をしっかりと学び、知る事でより責任感を持って活動に専念する必要があるからです。

 

消防警戒区域

第二十八条

火災の現場においては、消防吏員又は消防団員は、消防警戒区域を設定して、総務省令で定める者以外の者に対してその区域からの退去を命じ、又はその区域への出入を禁止し若しくは制限することができる。

 

2 消防吏員又は消防団員が火災の現場にいないとき又は消防吏員又は消防団員の要求があつたときは、警察官は、前項に規定する消防吏員又は消防団員の職権を行うことができる。

 

3 火災現場の上席消防員の指揮により消防警戒区域を設定する場合には、現場に在る警察官は、これに援助を与える義務がある。

 

消防法第28条では、火災現場において消防活動やその後の調査を十分に行うために、「消防警戒区域」を設定します。これは、一般の人達が二次災害を受けないよう、交通麻痺などきたさないように、火災に関係ある人以外の立入を禁止・制限するものです。

当本部では、「赤」と「黄」のテープで消防警戒区域を設定し使い分けています。

「赤」・・・ 活動隊員であっても立入不能

「黄」・・・ 活動隊員のみ立入可能

 

消火活動中のみならず、消火活動が終了し消防隊が帰署した後にも、このようなテープで区画された区域には、危険ですので絶対に入らない様にご協力をよろしくお願いします。

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自分の命は自分で守る。みんなの地域はみんなで守る。【関市総合防災訓練(武儀地区)】

ほのおのにっき 2017年11月16日

関市総合防災訓練が、平成29年10月29日に津保川中学校をメイン会場として行われました。

この訓練は、各種災害に備えるために毎年1回関市内の1地区をメイン会場として行われるものです。

訓練内容は、以前は関係機関(市役所・消防署・自衛隊等)が住民の皆様に訓練を披露する形態でしたが、近年は、自助・共助を意識した住民参加型の訓練へと変容しており、今年は武儀地区の皆さんが主体となり次のような訓練を実施されました。

 

1 倒壊家屋からの救出訓練

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倒壊家屋設定状況                  ジャッキ・あて木・バールを使用して
(訓練人形が倒壊家屋に挟まれています。)      挟まれた傷病者を救出しました。

 

 
2 消火器取扱い訓練

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訓練用消火器(水)を使用した消火器取扱い訓練を行いました。

 

 

 

 

3 消防団放水演習

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消防団が消防操法に準じて放水訓練(ポンプ車・小型ポンプを使用)を行いました。

 

大規模災害時には限りある公的機関の「公助」を待つよりも「自助」・「共助」を働かせることが有効だと言われています。

この訓練に参加された皆さんの真剣なまなざしを見ていると「自分の命は自分で守る。みんなの地域はみんなで守る。」という強い意識が伝わってきました。

災害は、いつ発生するかわかりません。そんなもしもに備えて日頃から訓練しておくことが重要ですね。

消防署では、初期消火訓練や救急講習の指導を行っておりますので、お気軽に最寄りの消防署(所)までお問い合わせください。

消防の広報マン ~総務課より~

ほのおのにっき 2017年11月15日

消防には、消火活動、人命救助、救急搬送、火災予防など様々な仕事があります。

 

私たち総務課は、組合の財政や経理、広報、また、職員の給与や保険など、消防士たちが現場で活躍できるための「裏方」となって日々仕事をしています。

 

今日は、たった一人で当組合のPRのため邁進する総務課の広報マンK君を紹介します!

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当組合の広報マンは、各種イベントや行事、訓練など消防をPRするチャンスがあればカメラ片手にどこにでも出没します。

ときにはこんな格好で・・・↓

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こんな写真も撮影します。↓

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そうです!彼は火災や災害現場にも現れるのです。

その理由は、我々消防士の活躍を写真に収めるだけでなく、実は火災原因調査の資料になるなど重要な役割も担っております。

彼は言います。本当は、現場の皆のように消火人命救助活動をしたい!けれど、今はこれが僕の使命ですから・・」と。

ですので、皆さんも災害現場で彼を見かけたときには、決して野次馬でもサボっているわけでもありませんので、温かく見守ってあげてください。
また、実はこのホームページも彼が中心となり作り上げています。皆さんが本ホームページを見ていただけると閲覧カウンターが増えていき、彼も喜ぶことでしょう(笑)。

 

頼れる広報マンK君!これからもよろしく!

 

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