ほのおのにっき

ほのおのにっき

おじさんのボヤキ・・・

ほのおのにっき 2021年5月10日

消防署の仕事は、民間企業のように「売り上げ」や「利益」なんていう数字の圧力は無いものだと、若いころは思っていましたが・・・

立入検査の実施率、消防法令違反の是正率、住宅用火災警報器の設置率、幼児防火教育の実施率、子ども防火管理教育の実施率、推進目標の達成率、個人目標の達成率・・・・・・などなど。

年を重ねるごとに数字の圧力が増しているような気がします。

数字は一目瞭然で分かりやすいので、「評価する側」も「評価される側」も都合が良いのかもしれません。

火災、救急、救助などの災害現場で、「助けることができたとき」や「お役に立てたとき」の「ありがとう」

この「ありがとう」で評価されていると思い続けていきたいです。

ブーメラン

ほのおのにっき 2021年4月28日

 

「菜の花や 月は東に 日は西に」

これは江戸時代の俳人である与謝蕪村が、太陽が西へ沈み、同時に月が東から昇っているという穏やかな春の夕暮れを詠んだ句です。

 

今年も、この句を思い浮かべるような春を感じています。

そんな穏やかな春を迎えるたび、私に増えるものといえば年齢と体重、これは穏やかではありません。

どうも私、年齢35歳、体重80㎏オーバー、健康診断ではトホホな結果の中年消防官です。

さて、ここからが本題・・・

こんな私に、もう一つ春を迎えるたびに増えるものがあります。

それは、後輩です。まだまだ学ぶ身ではありますが、わずかながらも今まで培ってきた知識・技術・経験を基に、伝えられることは余すことなく伝えていきたいと思っています。

 

とある仕事中の一幕、後輩が作成した文書を確認しました。そこには、「○○町3丁目」との表記が・・・何か問題でも?と思われるかもしれません。

公務員が職務上作成した文書は公文書といい、作成するにあたり取り決めごとが多くあります。その一つとして、「固有名詞の場合は、漢数字を用いる」となっているのです。

丁目までは、町名として固有名詞とされています。したがって、公文書を作成する上で、正しくは「○○町三丁目」となるのです。

このことを後輩に伝え少し得意げになっていた私ですが・・・

ある日、私が作成した文書を確認した後輩から、「1丁目になっていたので一丁目に訂正しました!」と言われたのです。

グサッ(T_T)!!

指摘したことがまるでブーメランのように返ってきた瞬間でした。

突き刺さるブーメラン( ノД`)言行不一致とはまさにこのこと!

 

ほかにもこんなことあるかも(脇汗)

後輩の成長を嬉しく思うとともに、自分を見つめ直そうと心に決めた35歳の春なのでした。

ピクトグラム

ほのおのにっき 2021年4月26日

先日、小学1年生の娘が買い物途中でトイレに行きたくなったので、真っ先に探したものは・・・

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そう、トイレの案内用図記号(ピクトグラム)です。

文字を使わなくても一見してその内容を理解できて情報を伝えられる案内用図記号は、年齢、国の違いを超えた情報伝達に有効です。

 さて、街中に溢れるピクトグラムの中で、代表的なものにこのマーク

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非常口のピクトグラム

実は世界共通であることを知っていますか?

ISO7010という国際規格で定められていて、どこの国へ行っても大差なくこのマークが使用されています。しかも、このマークは日本人によってデザインされたそうです。

なんだか誇らしいですよね。

消防法では、誘導灯と呼ばれていますが、火災時などに、階段や屋外へ安全に避難する方向を表すとても大切な表示です。

緑色の地に白抜きのピクトグラム

ぜひ覚えておいてください。

大切な命を火災から守るために…

家族が増えました

ほのおのにっき 2021年4月22日

「家族が増えました」と言っても子供が産まれたわけではありません。

娘が以前から犬を飼いたいと言い続け、「アパートだから」、「まだ一番下の子が小さいから」と色々な理由で断り続け、この攻防が数年続いていました。

そして、長年の攻防の末、マイホームを建て、一番下の子は年少になったため、誕生日プレゼントとして犬を飼い始めることとなりました。

娘にはちゃんとお世話をすることを条件として・・・
2月某日犬の見学に行き、可愛さのあまり買うことを即決してしまいました。

それから我が家に来るまで、約1か月半子どもたちは「まだ?」「いつ来るの?」と首を長くして待っていました。

そんな私も早く来ないかなと秘かに楽しみにしていました。嫁さんにはバレていましたが(笑)
そして、待ちに待ったお迎えの日、なんと私は仕事でした・・・

疲れて帰った次の日、玄関を開けると、残念ながら駆け寄って来てくれませんでしたが、一緒に昼寝をして可愛い寝顔に疲れが吹っ飛びました。
それからというもの娘にお世話をするようにと言いましたが、可愛すぎて私が率先してお世話をしています。

今では少し懐いてくれて私の足の上でお昼寝をするのが日課となっています。

そんな私も日ごろの疲れを寝顔に癒され、本日も頑張って勤務をしております。

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川遊びは安全第一で!

ほのおのにっき 2021年4月21日

新年度が始まり、もう少しでゴールデンウイークも始まります。

いよいよ暖かくなってきて、まだ泳ぐことはないと思いますが川へ出かける人もいるのではないでしょうか。

残念ながら関市・美濃市は非常に水難事故が多い地域です。

川遊びの時期は「今日は水難事故があるかもしれない」、「早く夜になって欲しい」

と思いながら常に警戒態勢です。

私たちも関係団体と協力し広報活動等を行っていますが、水難事故は後を絶ちません。

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「自分が水難事故に遭うわけがない」という意識は捨ててください。

せっかくの楽しい川遊び、行楽シーズンが始まります。楽しい思い出にするには安全第一で!

危険な川遊びはお止めください。

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初の山岳レース参加

ほのおのにっき 2021年4月16日

消防署に 入って29年目のオジサン消防士です。数年前に体力の向上と精神を鍛え直すために友人から山登りを教えられ、休日を利用して自宅近くの山を登っていたところ、トレイルランニングという競技を知りました。小心者の私は、一人での参加が心細かったため同僚を誘い15kmコースに挑みました。スタート直後は、体も心も軽く山頂できれいな景色を見ながらレースをゆっくり楽しもうと思っていましたが、永遠と続くかと思うような急な上り坂と参加者の速いスピードに心が折れそうでリタイア寸前でしたが、何とか完走できました。

これから残りの消防人生、強靭な体力の向上と強い精神力を持って市民の期待に応えれるよう努力してまいります。

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実録!ビフォー&アフター!

ほのおのにっき 2021年4月15日

令和3年3月、関市武芸川町にある1軒の2階建て事業所の事務室では、職員による事務用品の引っ越し作業が行われていました。

重たい机やイスを運んだ後の床面には、傷だらけでところどころ割れてしまったタイルが・・・。

昭和47年に建てられたこの武芸川出張所は、49年もの間、武芸川地域を守るために働いた多くの消防士たちによって使用されてきました。そのタイルの一つひとつのキズや割れは、迅速に出動するため消防士たちがダッシュしたときについたキズか、はたまた出動に備え庁舎内で訓練を重ねたことによって割れたのか・・・。消防士たちの努力の痕が刻まれてきましたが、そろそろ限界に近づいていました。割れたタイルを足で踏んだ際にケガでもしてはたいへん。いや、なんたって掃除がたいへん・・・。

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というわけで、工事が始まりました。慣れ親しんだタイルは匠たち・・・、いや、空間の魔術師・・・、いや、業者の方々によって全てはがされていきました。そして工事が終わり、私たちが中へ入ってみると・・・

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「なんということでしょう!!!」

今まで私たちを苦しめていた床には一面にきれいなシートが貼られ、そこにはとても気持ちのよい空間が広がっていました!これでもう消防士たちがケガをする心配も、所内見学に来てくれる子どもたちに「なんで割れてるの?」と聞かれる心配もありませんね。

きれいに、そして安全に。生まれ変わった武芸川出張所。これからも、私たちとともに、末永く武芸川地域を守っていくことでしょう!

 

我が家の頼れる消防隊!!

ほのおのにっき 2021年4月14日

突然ですが、このマークに見覚えはありませんか??

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これは男性用小便器に貼付けする「的シール」です。 公共施設や高速道路のサービスエリアなどのトイレで見かけたことはありませんか??

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我が家にはやんちゃ盛りの保育園児が2人います。(しかも我が家は男女比率3:1)

小用時にうっかり場外へ・・・なんてことも多々ありました。(まだ新しいのに・・・泣)

そこで目を付けたのがこのシールです。 このシールは温度によって色が変わり、温かいものをかけると絵が消える仕組みになっています。 つまり、おしっこをかけると絵が消えます。

子どもたちは貼ったその日から無事に小用を済ませることができるようになりました。 最近はトイレに行く際に「消火してまいります!!笑」と敬礼をしてくれます。笑

今はまだ幼く、面白がってやっているだけかもしれませんが、防火意識向上の一助になれば・・・と思い、実践しています。

私たち中濃消防組合では 幼・保育園児を対象とした「幼児防火教育」や 小学生を対象とした「こども防火管理講習」を 開催し、幼少時における防火意識の向上を図っています。 皆さまのご家庭でも、防火に関するお話をしてみてはいかがでしょうか。

冬は釣れないなんて誰が言った!!

ほのおのにっき 2021年3月30日

4月から消防の世界に入った新人消防士です。

休みの日に管内の水利を把握するためにため池を覚えようと、あちこち出かけていましたら、ブラックバスが時折泳いでいることに気付きました。

これが切っ掛けで今年1月からバス釣りを始めました。

まずはバス釣りの雑誌で勉強していると、あるバス釣りのプロが「冬は釣れないって誰が言った!!」という特集をしていました。

内容は、ルアーの選択・ルアーの泳がせ方・アプローチ方法などなど・・・なるほど!

しかし、釣れるのは、木の根・水草・池底ばかりです。

ため池の清掃活動ボランティアをしている気分です。

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おかげで管内のため池は概ね把握できたのですが、未だに1匹も釣れていません!!

今の私の気持ちは・・・

「冬どころか春すら釣れません」

 

NoフィッシングNoライフ

ほのおのにっき 2021年3月29日

こんにちは、私は昨年消防学校を卒業した新任職員です。

今回は私の趣味、釣りについて話をしていきます。

 

いきなりですが、この写真は私が釣った魚の写真です。(ドヤ)

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何の魚かわかりますか?

 

正解はブラックバス、40センチ!釣れたときは体が震えあがるほど嬉しかったです。

しかし、釣るまでには長い苦労がありました。

 

毎日の道具の手入れ、古くなったライン(糸)の巻き直し、リールに油を

さして滑りをよくし、水に濡れたらタオルで拭いて錆ないように手入れします。

動画サイトを見て勉強をし、釣りに行きます。しかし、魚のいる池いない池があり、魚の

いる池を見つけて釣りに行っても釣れない日がほとんどです。その釣り場に合った釣りの

仕方を考えて、魚のいる場所を考えてキャストしていきます。釣りというのは、その日、

その場、天気を考慮した釣りをしなければなりません。準備や道具の手入れに時間をかけ

ないと魚がかかったのにバラしてしまうこともあります。

 

実はこれ、消防にもいえることで、毎朝ホース点検をしたり、空気呼吸器の点検をしています。これを怠ると消火活動時にホースが途中で外れたり、面体を付けて屋内進入時に空気が吸えなくなって重大な事故に繋がります。これは、釣りを行う前日にラインの巻き直しや、よれを取る作業と似ています。少しでも手を抜けばいざという時にミスが起きます。そのようなことが、起きないように点検を行います。毎日訓練を繰り返し、災害現場でも自分の身に起きる危険を最小限に抑え、人命救助を安全、迅速に行います。

 

このように、毎日の点検、訓練を日々行って災害に備えております。今後も立派な消防士になれるよう日々精進して参ります。

 

次回、ブラックバスを食べてみた・・・

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