ほのおのにっき

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第2の夢

ほのおのにっき 2017年10月25日

私の第1の夢は、小学校4年生の時、消防署に社会見学に行った時から、消防士になることでした。

その夢は昨年度採用され叶えることができました。

しかし、消防士になり現場で活動しているうちに、消防での第2の夢が見つかりました!

それは「水難救助隊員」になることです。

私の所属する美濃消防署管内では10月19日現在、10件の水難事故が発生し、水難救助隊員の先輩の活動を見る機会があり、私は憧れを抱きました。

水難救助隊員になるためには潜水士の国家試験を受け合格しなければいけません。

この資格は筆記試験のみですから、泳げなくても取得可能なのですが、私の所属する消防本部の水難救助隊員になるためには、厳しい泳力テストを受け合格しなければならないのです。

9月21日と9月26日に10名の水難救助隊希望職員がプールで自由型300mタイム測定・素潜り潜水・抜き手泳法の泳力テストを受けました。この中で、一番辛かったのは、抜き手泳法です。

水面に顔を付けずに泳ぐため、バランスが取りづらく泳ぐのに苦労しました。

まだ結果は分かりませんが、非番や公休を利用し体力と泳力を付け第2の夢「水難救助隊員」を目指し合格するまで頑張りたいと思います。

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泳力調査写真

消防署にお医者さん??

ほのおのにっき 2017年10月24日

先日、消防署に若い女性が研修にきました。

なんと、その女性の正体は・・・中濃厚生病院勤務の研修医の先生でした。

研修医の先生は、中濃消防組合関消防署に3日間の研修に来られました。

研修中は、隊員と共に救急車で出場し、救急現場での緊迫感や患者さんへの接し方などの経験をしてもらいました。

私たち救急隊員は、患者さんの観察をした後、搬送する病院を選ぶ際に、ホットライン(医師が持つ電話)と呼ばれる医師と直接話せる電話で必要な情報、処置の指示を仰ぎ素早く病院へ搬送しています。

 

この研修のメリットは・・・

ホットラインで直接病院の医師に患者さんのことを伝えるのですが、顔の見える関係になると、うまく伝えられないことがあったとしても、研修中のコミュニケーションにより、緊張なく普段とおりの会話で話すことができます。

(正直電話だと結構緊張して、噛んだりしています(笑))

消防署での研修を通じて、研修医の先生に質問や疑問など、コミュニケーションを取ることで私たちの知識向上にも繋がりますし、お互いの考えを分かち合うことができます。

 

私たち救急隊員ができること!!

それは、患者さんの病気やケガを悪化させず、素早く病院へ搬送すること!!

市民の皆さんを第一に考えることです!!

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PS:とても笑顔の素敵な話しやすい先生でした!

洗濯機が2台

ほのおのにっき 2017年10月20日

どこの消防署にも洗濯機が2台あります。

なぜ、2台あるかわかりますか?

1台は職員生活用で、職場の手拭タオルや災害や訓練で汚れたり汗でベタベタになった活動服などを洗います。

そしてもう1台は救急用で、救急車の担架に敷いてある保温用毛布などを洗います。もちろん血液や吐物などが付いた毛布等は、専用のボックスに入れて医療用廃棄物として処分していますので、担架に使用している毛布は清潔ですよ。

平成12年10月に購入し17年間使用した職員生活用の洗濯機ですが、数年前からプラスチック製のスイッチは壊れ、更に異音や振動も激しくなり修理不能となったため遂に先月更新しました。

やはり、なんでも新しいものはいいですね~。

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秋と言えば、○○の秋!

ほのおのにっき 2017年10月19日

季節は夏から秋に移り変わり、過ごしやすい日が多くなり、秋だからこそ始めたい、やってみたい事も多いのではないでしょうか。

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、行楽の秋など多くの○○の秋が思い浮かぶと思います。

そんな秋に、私は「読書の秋」を満喫しています。

もともと読書は好きでしたが、今まではまとまった時間がないと読書していなかったので、休日は家族サービス、子供の習い事への送迎などがあり、ほとんど読書できていませんでした…(泣)

しかし、最近は、トイレの中や就寝前、子供が宿題をやっている横など色々な場所と時間を見つけて、読書するようになりました。

限られた時間で読書するため、消防に必要な集中力も鍛えられ、文章を読むスピードもUPしたような気がします!

みなさんも、ぜひ自分にぴったりな自分だけの○○の秋を楽しんでみてくださいね。

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車の運転手から「見えない部分(死角)」を知ろう

ほのおのにっき 2017年10月18日

みなさん、車を運転するとき「見えない部分(死角)」が実際にどのくらいの範囲が見えないのか、知っていますか?

わたしたちは、火災現場や救急現場へ消防車や救急車で出動するとき、現場へ早く行くために、赤色灯とサイレンを鳴らして緊急走行で現場へ向かいます。緊急走行では、赤信号でも一時停止してから左右をしっかりと確認してゆっくりと進みますが、非常に危険です。現場へ向かうまでは、必ず助手席にも人が乗って緊急走行しています。それは、「見えない部分(死角)」を二人でしっかりと安全確認をする必要があるからです。

そこで今回は、実際に見えない部分(死角)を救急車と消防車を使って測ってみました。

これは、運転席に座った状態で、車の前方、運転席側、助手席側の地面が見えるまでの距離を測ってみました。

下の写真を見てください。(座高の高さで少しは距離が変わってくると思いますが、今回は運転手の身長170cmの人で測りました。)

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黄色が運転手から見えない部分(死角)となります。

このように車の運転手から見えない部分(死角)が広い範囲であることがわかります。

しかし車には、見えない部分を少しでも無くすために、サイドミラーやバックミラーが付いていますが、見えない部分をすべて補うことはできません。そしてこの運転手から「見えない部分(死角)」があることで、他の車や歩行者を見落としたため、接触してしまう事故があります。

運転する人はもちろんのこと、歩行者や自転車に乗る人も「見えない部分(死角)」があることを知り、安全確認をしっかりと行いましょう。

 

消防の階級なお話・・・

ほのおのにっき 2017年10月17日

消防や警察・自衛隊などには階級制度があることをご存じでしょうか?
身近なところでは、消防で「消防士」警察では「巡査」といったところでしょうか?

しかし、「消防士」は階級の一つであることを知っている方は少ないですよね・・・

「消防士さん」に対し「お巡りさん」、ともに職種を表す使い方がされがちですが、実は違うんですよね~。ただ、皆さんはこれからもそのまま呼んでくだされば良いですよ!

 

そこで、そんな良くわからない消防の階級などのお話を少し・・・
もし、私たちの職業は?と聞かれた場合、「消防士」ではなく「消防職員」です、と答えるのが一般的なのです。※書類などには「地方公務員」と書いたりチェックをしますが・・・

 

そして、消防職員には2種類あり、「消防吏員」「事務吏員」に別れます。
えっ!消防職員なのに事務吏員??という疑問を持たれると思いますが、消防署(本部)で勤務している正職員の中には、災害現場などで活動しない事務員や市町村からの人事交流で配属されている職員もおり、そのような専門的教育訓練を受けていない職員は、消防吏員ではなく事務吏員という位置付けとなるのです。ですから、堅苦しく言うと、「地方公務員の消防吏員」となりますが、普段は、「消防官」や「消防職員」と言っており、自らを「消防士」と言う職員はあまりいないのです。(子供たちには「消防士」と言いますけどね~!)

 

さらに、階級のほかに「職」(一般企業などの係長や課長と同様なもの)があり、仕事の内容によって階級と職を使い分けることもあるのです。
例えば、避難訓練や諸打合せなど対外的な業務の場合は、◯◯署長◯◯係長の◯◯です。とを使います。
反対に、自分達の訓練や現場活動時には◯◯士長◯◯司令補といったように、階級を使います。

下の表が、消防の階級と職です。(職は、消防本部によって異なりますので、中濃消防の職をあげてみました。

階級 (中濃消防組合では) 備考
消防総監   東京消防庁の消防長
消防司監   指定都市の消防長
消防正監   職員200人以上又は人口30万人以上の消防長
消防監 消防長 職員100人以上又は人口10万人以上の消防長
消防司令長 消防次長・消防署長・課長

・分署長

職員100人未満かつ人口10万人未満の消防長
消防司令 副署長・主幹・出張所長

・副分署長・課長補佐・署長補佐・分署長補佐・副出張所長

 
消防司令補 主任主査・係長  
消防士長 主査・主任  
消防副士長 副主任  
消防士 主事  

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上のバッジのようなものが、制服や現場服の胸などに付いているのはご存知かと思いますが、これらは階級章といわれるもので、そのほかに制服の袖やヘルメットなどにも、階級を表す線などが入っているのです。

(上記の英語表示は消防本部の規模などによってかわってくる階級もあります。)

 

今回は、ちょっと難しくてマニアックな内容でしたが、このうんちくを頭の片隅に置いて、消防官を見てみてください。

今年の秋をきっかけに

ほのおのにっき 2017年10月13日

 先日、息子の小学校運動会で、1日中ビデオカメラや一眼レフカメラを構え、また親子競技で一緒に走ったりしました。地域の方々とのふれあいや、息子やその友達の成長を感じることができ、とても有意義な1日を過ごしました。翌日は草野球を午前、午後と2試合楽しみ、久しぶりによく動いた2日間でした。

そして次の日・・・起きたらビックリ!腕・肩・腰・足が筋肉痛になっていて、階段の昇り降りが辛く、ぎこちない動きに。そんな姿を見た嫁が、「消防人としてあかんやら!」と笑いながら一喝してきました。

言い訳になりますが、指令課勤務になって2年、仕事中の運動量が減ることを懸念して、炭水化物の摂取を控え、野菜中心の食生活を続けたところ、体重は2~3キロ減りましたが、体力・筋力も想像以上に減ってしまっていました。

 

「よし!今年の秋はスポーツ(運動)の秋にしよう。そして、継続は力なり。」

 

そう決意した理由の1つに、運動会で小学6年生の親子競技が「親子対決リレー」であることを知ったからです。学年選抜リレーに選ばれた息子を嬉しくも、また脅威に思いますが、6年生になったときに負けるわけにはいきません!

今は1年生なので、あと最低でも5年間!息子とたくさん遊んで、走って、運動して、6年生になったときには、真剣勝負したいと思います。

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いつか父親を追い越してくれる日を楽しみに、親子で楽しく運動を継続していきたいです。

私はこのようなきっかけから「スポーツ(運動)の秋」になりました。

みなさんはどのような秋を過ごしていますか?

育てる

ほのおのにっき 2017年10月12日

 育てるといっても、私が育てるのは野菜!!玉ねぎです。

この時季の畑では、白菜や玉ねぎ、ネギなどを育てる風景がよく見られます。

私も、近年大好きな玉ねぎを育てるのにハマっています。

それは、冬に育て春に収穫でき寒い冬にほったらかしにできる手のかからない野菜だからです。

今回は、土づくりと苗の植え付け準備をしました。

土づくりは、注意することがあると地元のお年寄りから聞きましたので、一部紹介しますが、これが本当かは分かりませんが自分流でやっています。

玉ねぎは、酸性土ではうまく育たないと言われ石灰を巻き耕すように言われ毎年耕しています。

耕した後に、マルチを引き15cm間隔に穴をあけました。

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後は、ホームセンターで苗を買い植えるばかりです。

こういった手の掛からない野菜なら良いのですが、こと人材育成に関しては簡単にはいきません。

これからは、もっと難しい野菜にチャレンジして「育てる」を実感しながら人材育成に役立てていきたいと思います。

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仲間の特技は、だいへんしん!!

ほのおのにっき 2017年10月11日

みなさん、今日は私たち消防士の優秀な仲間を紹介します。

その仲間は、消防士みんなの友達であり、私たちの望みのとおりに動いてくれて、嫌な顔もせず、文句ひとつ言いません。

こんな素敵な友達、他に探してもなかなかいませんよね?

 

それでは、みなさん気になる、彼?いや、彼女?の紹介をさせてください!!

この方は、40代男性!

いやいや、20代女性…いやいや、時には、60代の男性!?

意識があったり、なかったり、自分で歩くことはできなかったり…?

特技は変身!?

 

ん~~~~っ、ちょっと混乱しますよね。

それでは、そろそろ登場していただきましょう!!

この方です、ドーンッ!

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彼は訓練人形として、私たちのために365日、どんな傷病者役にも華麗に大変身してくれます。時には痛い思いもしているでしょう…

そんな彼を、私たちは本当の人と思いながら、とても丁寧に扱います。

ちなみに体重は、36kg!!一見軽いように思えますが、意識がない訓練人形の36kgは、とても重く感じます。彼がいてくれるおかげで私たちの訓練が有効にできているのです。

ありがとう!訓練人形くん!!

 

さーて、今日も訓練を始めようかな。

訓練人形くん、今日は

「50代男性、火事が起きて室内で動けない状態」でよろしく!!

今日も無事に救出するからね!ありがとう!!

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未来の救急救命士がやってきた!!

ほのおのにっき 2017年10月10日

私は、消防歴25年、救急救命士15年のおじさん消防士である。

 

夏が終わろうとしている8月下旬、将来の救急救命士を目指している専門学校の学生ふたりが関消防署にやってきた。なんとも、キラキラと輝いた初々しいふたりである。私も25年前は・・・と、思う瞬間。

 

将来、救急救命士を目指しているだけあって、とても真剣に心肺蘇生法の訓練に取り組むふたりであった。大粒な汗をかきながら、「いち、に、さん、し、・・・・」「換気良好」。

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彼らは主に、救急救命士になりたいとの想いを抱いて、我々のもとを訪れたのだったが、意外に救助訓練も夢中で取り組んでいて、「楽しい、面白い、すごい」を連発していたことがなんとも印象的なふたり。

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彼らにとって、この研修がどのように感じたかは解らないが、そう遠くない将来、一緒に仕事が出来る日が楽しみと感じる光景であった。

こんなふたりの姿を見て、25年前の自分を思い出す私。

「夢と希望に満ちた若者よ、おじさん消防士は、君たちを待っている!!」

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