ほのおのにっき

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Stingray Hunter

ほのおのにっき 2018年9月10日

私は消防という職業柄、「危機管理」という言葉には敏感だったはずですが・・・

今回は私のプライベート中における「危機管理」の甘さから招いた、魚釣りに潜む危険についての体験談を御紹介したいと思います。

 

釣り好き30年の私は、今年、新たにターゲットを変え、掛かった時の圧倒的重量感やスリルを求めるため、あえてStingray Hunterにチャレンジしました。

 

04-honoo1-20180910Stingrayとはアカエイのことで、全長1m以上、体重100kgにもなる大型のエイです。長い尾の付け根にはノコギリ状の大きな棘(とげ)があり、体に触れると尾を曲げて相手を刺します。棘は非常に硬く長靴やフィンなど容易に貫通します。棘には毒腺があり、刺されて10分程度で激痛に襲われ、傷口の周囲は紫色に変色し腫れ上がり、血圧低下、呼吸障害、発熱の症状が出るなど危険で、凶暴な魚です。

かの有名な『クロコダイル・ハンター』のスティーブ・アーウィンもアカエイに胸を刺され死亡しています。

 

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今回の結果は、釣果2匹(胴長50cm・20cm)・バラシ2回。
たとえ50cmでも十分な引きで満足できる結果となり、また、アカエイに刺されることも無く、無事に帰ってくることができました。
しかし、この満足感と引き換えになったものがあります。

強烈なあたり(推定1mオーバー)と共に、竿とリール(25,000相当)が海に消えていきました。

私自身が無事に帰れたことはよかったのですが、竿とリールに関しては予期せぬ損失となってしまい、危機管理が甘かったとしか言いようがありません。

 

みなさんも思わぬ場所に思わぬ危険が潜んでいることがあるので気をつけてください。

平成30年度美濃市防災訓練が開催されました

ほのおのにっき 2018年9月7日

「防災の日」って知ってますか?

 

毎年9月1日は「防災の日」で、防災の日を含む1週間(8月30日~9月5日)は「防災週間」と定められています。

 

大正12年9月1日に発生した関東大震災にちなみ、例年台風の襲来が多いこの時期を「防災の日」及び「防災週間」と定め、各地域において防災思想普及のための行事や防災訓練が行われています。

 

中濃消防組合管内である美濃市では、9月2日に平成30年度美濃市防災訓練が開催され、多くの住民の皆さんをはじめ美濃市、消防団、消防署、警察署、自衛隊、医師会、自治会、事業所など計42団体が参加し、大規模災害に備えた訓練を実施しました。

 

大地震発生に伴う美濃市災害対策本部設営による情報収集・情報伝達訓練をはじめ各自治会避難訓練、初期消火訓練、要救助者救出訓練、救急法訓練など災害時の備えとして多岐にわたる訓練が実施され、住民の皆さんも真剣に取り組んでおり、有意義な訓練となりました。

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近年、日本各地では地震だけではなく台風や集中豪雨による河川氾濫や土砂災害なども多く発生しており、自然災害がいつ、どこで、どのように起こるのかはわからない状況となっています。

 

記憶に新しい平成30年7月豪雨では、岐阜県に初めて大雨特別警報が出され、各地で甚大な被害をもたらしました。管内では、津保川の氾濫により死者1名を含み1000棟以上の家屋において床上浸水などの被害がもたらされ、自然災害の恐怖を体感させられました。

 

災害はいつあなたを襲ってくるのかわかりません。

皆さんもこの機会に防災について家族や地域住民の皆さんと考えてみてはいかがでしょうか。

 

災害時は自分で自分の身を守ること、そして、地域住民がお互いに助け合う姿勢が大切です。

 

釣りと消防

ほのおのにっき 2018年9月6日

私の趣味は釣りです。ブラックバス、イカ、鰻、鮎などを釣ります。色んな釣りにチャレンジしています。釣れた時の喜び、釣れなくても海や川の自然の中でボーっとするのも最高です。

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釣りと消防に共通して重要なのは、結索(ノット)です。
結索とはロープと物、またはロープとロープを結びつけることです。

 

消防では、例えば山の斜面から転落した要救助者を助けるときなどに、ロープを使います。
私たちはロープに命を託し、要救助者を助けに行きます。そんな重要なロープの結索した(結んだ)ところが解ける・・・なんてことはあってはいけません。
そのため、確実に解けることのない強い結索を作っています。

 

一方、釣りでは、ライン(糸)と針やスナップ(接続金具)を結ぶ結索やラインとラインを結ぶ結索があります。
玄人でない私は、結索し、いざ投げると1個千円程するルアーが遥か彼方に・・・
「しっかり結索していれば・・・」ということもあります。
こうして解けることがない結索方法を釣りの度に学んでいます。

 

 

秋はアオリイカの新子シーズンです。早く釣りに行きたい!!!

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プロジェクトX ~ミッションを遂行せよ!!~

ほのおのにっき 2018年9月5日

私は、消防歴26年、救急救命士16年のおじさん消防士である。

そして、この夏、私に新たなミッションが課せられた。

それは、「指導救命士」である。

それは、字のごとく、救命士を指導するための資格である。私はこの資格を取るため、北九州市にある「救急救命研修所」、通称「エルスタ九州」へ向かったのであった。

そこには、全国から救命士が集まり、約6週間、救命士を指導するための、「知識、技術」を身に付ける場所である。朝から晩まで、救急に関する勉強、訓練ばかりの実に過酷な毎日であった。

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本来であればこの過酷な毎日を紹介できると良いのだが、大人の事情により紹介できないため、ここでは、共に苦しんだ「Bクラス 28班」の仲間を紹介しよう。

左から、熊本県のSさん、秋田県のTさん、和歌山県のNさん、そして私である。不思議なことに、みんな私より年下である。笑(エルスタ九州前にて)

 

 

04-honoo2-20180905もちろん辛いことばかりではない。休みの日などは、九州を満喫したりもしたのであった。
この写真では一人増えているが、右の男は、沖縄県のKさんである。なんと彼は、南極観測隊の経験のある凄い男である。彼もまた、年下である。笑(旅先の長崎にて)

 

 

 

 ・・・そして、指導救命士となった私に課せられた最初のミッションは、今年の7月に救急隊員として活動できるようになった新米救命士を一人前の隊員にすることである。

通常、救急車は隊員3名で出場し、うち救命士は1名である。よって、その責任は重い。

住民の皆さんにより良い・質の高い救急業務を提供させて頂くためにも、一刻も早くこの新米救命士を一人前に育て上げなければならない。

 

私は心を鬼にして、何時であろうと、どんなに疲れていようと訓練を行う。

そして彼女も、その気持ちに答える様に訓練に励むのである。

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指導救命士1年目の救命士と、救急救命士1年目の新米救命士。

ミッションは始まったばかりである。

キャンプ用品で災害に備える!

ほのおのにっき 2018年9月4日

いつ起きるかわからない自然災害

備えは万全ですか?

 

それでは質問です。

ライフラインが止まってしまい電気もガスも使えなくなったら

どうやってご飯を作りますか?

 

 

 

私の答えは・・・

キャンプ用品を使って料理します!

 

そんなのあり!?って思うかもしれませんが、

ライフラインが断たれた災害時に

もともと野外での使用を想定して作られているテントやランタン、バーナーといったキャンプ用品はとても役に立ちます。

 

私自身、先日行った野営訓練(レジャーキャンプ)でも

これらのキャンプ用品は大活躍!!

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「防災用品」と聞くとなんだかネガティブな印象を持つかもしれませんが

これならキャンプ用品が揃うだけでなく

楽しみながらいざという時に備えることができますね♪

みなさんも災害に備え、キャンプ用品を揃えてみてはいかがでしょう。

 

「関」

ほのおのにっき 2018年9月3日

つい先日、休日を利用し石川県にある妻の実家へお墓詣りがてら行ってきました。

 

当日は天気も良く、プチ観光気分で妻の実家近くに「関」があるのを思い出し、久々に訪れてみました。

「関」といっても町の名前ではなく、昔の「関所」跡です

 

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そこは・・・歌舞伎の勧進帳で有名な「安宅(あたか)の関」です。

話の内容は長くなるので割愛しますが(興味のある方は調べてみてください)・・・鎌倉時代の話が・・・と思うと感慨深いものがあります。
 

関所跡には、話の登場人物である、武蔵坊弁慶、源義経、富樫の三名の銅像があり、そこには、「智 仁 勇」と文字が刻まれています。

「智」は弁慶の知恵、「仁」は富樫の情け、「勇」は義経の勇気を表していると言われています。

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この「智 仁 勇」、儒学では3得といわれており、孔子の論語に「智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」とあり、簡単にいえば、「知恵ある者は迷わない、仁義ある者は憂えない、勇気ある者は恐れない」といった意味になります。

 

実はこの3得、我々消防士にも非常に通ずるものがあり、「現場活動に対する経験や知識、他人への思いやりに基づく行動、恐れず突き進み時には引く勇気・・・」とどれも大切な事だと思います。

常に意識して全てにおいて実行するのは難しいとは思いますが、なんとかこの3つを心に置いて今後も精進していきたいと思います。

 

みなさんも近くへ行った際には立ち寄ってみてください。

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我が家のコキア

ほのおのにっき 2018年8月30日

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コキアの新聞報道を見て、数年前にコキアパークへ行ってきました。

敷地内に入ると、可愛い球状の植物が辺り一面に広がり、幻想的な美しさに一目惚れしました。

左の写真はその時に撮影した風景です。

 
ある日、偶然に立ち寄った花屋さんでコキアの苗を見かけ、迷うことなく即購入することと相成りまして、いよいよ我が家でもコキアの栽培が始まりました。

 

消防の職業柄、勤務の時は常に緊張した毎日を過ごしていますが、仕事明けで疲れて自宅に帰った時の癒しとして、ガーデニングを楽しんでいます。

 

コキアは夏の太陽を好み、土壌は水捌けが良く、日持ちする肥料を適当に与えるだけで十分育つ植物で、4月・5月頃に苗の植え付け、8月には大きく成長、10月頃には見事な赤紫色に紅葉、更に紅葉が終われば幹・枝が黄金色と輝き、ほぼ1年を通じて楽しませてくれます。

 

別名ほうき草とも呼ばれているコキアは、手間がかからず素敵な植物です。

皆さんも育ててみてはいかがですか。

 

⇓  我が家のコキア  ⇓

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進化する消防資機材2

ほのおのにっき 2018年8月29日

前回、進化する消防資機材として、消防の【筒先(つつさき)】をご紹介しました。

詳しくは、2017年9月21日掲載「進化する消防資機材」をご覧ください。

 

04-honoo1-20180829今回ご紹介する消防資機材は・・・

【空気ボンベ】です。

 

空気ボンベとは、空気呼吸器につけるボンベです。

空気呼吸器は、火災に立ち向かう消防士にとって

自らの命を預ける大切なものです。

その空気呼吸器に設置するボンベが空気ボンベです。

古いものから順番に紹介します。

04-honoo2-20180829 このボンベは鉄製で、重さはなんと約【10】キログラムもあります。私が消防署に入った当時は、この空気ボンベしかありませんでした(-。-)y-

重たかった(;一_一)

そして、ボンベ内の空気の量は約【1200リットル】です。

活動時間は人によって違いますが、だいだい15分くらいです。

04-honoo3-20180829 次に登場したボンベの重さはなんと鉄製ボンベの半分、約【5】キログラムしかありません。

最初にこのボンベを担いだ時は、軽くて涙が出ました!(^^)!

そして、ボンベ内の空気の量は約【1200リットル】です。

鉄製ボンベと空気の量、活動時間は変わりません。

04-honoo4-20180829 上の2つのボンベと見た目は大きく変わっていませんが、何が違うか気付きましたか???

なんとボンベ内の空気の量が約【1800リットル】となり、約1.5倍の時間活動できるようになりました!見た目ではわかりませんねー <(`^´)>スミマセン

 

そしてボンベの残圧が外から見られるようになりました。

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それだけかとお思いかもしれませんが、今までは残圧を確認するには専用の計測器を装着し、1本1本確認しなければいけませんでしたが、その必要もなくなりました !(^^)!

 

というわけで、色々な消防の資機材も進化しています。私も乗り遅れないように進化しなければなりません。

今日も消防の資機材の勉強・取扱い訓練を頑張ります!!

 

なお、キッズコーナー内「消防コレなに?ソレなに?」のコーナーにも空気ボンベについて掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください!

消防コレなに?ソレなに? 『空気ボンベ』はこちら

手描きのイラスト

ほのおのにっき 2018年8月28日

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消防の息吹きを感じ取れる

そんな表情が描けたらと、

情熱を持って広報用のイラストや

立て看板を描いてきました。

 

時代はデジタル化

手描きイラストの需要はめっきりと減りましたが、残り数年の消防人生において

1点でも多く描き、地域住民の方に消防をアピールできるよう心がけています。

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余談ですが、

先日、久しぶりに色もののイラストを描く機会がありました。

と言っても、長男の結婚式のウエルカムボード。

丹精込めて描いたイラストに、ちょっとだけ父親の威厳を保つことができました。

(手前味噌(^^ゞ)

西分署の新入車員

ほのおのにっき 2018年8月23日

以前、中濃消防組合関消防署西分署には20年以上働き続けている車があるとご紹介しました。覚えていないよ~!という方のために、こちら(H29.9.19掲載 ほのおのにっき)を一度ご覧ください(^^)v

 

そう!この消防車が最新車両へ更新されました!その車がこちらです!!!

活動に必要な資器材も全てシャッターの中に収納されています。スタイリッシュですね!!

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デッドスペースになりがちな天井の空間も有効活用☆

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以前の消防車に比べて、全体的にコンパクトになった分、装備の配置にもひと工夫されています。その一つが、こちらの吸管です。04-honoo4-20180823

吸管とは“水を吸う管“のことで、消火のために水を出す

消防車にとっては必須の装備です。この吸管を車体真ん中に

持ってくることで左右どちらからでも水を吸うことができ、

今までそれぞれ左右にあった吸管がひとつにまとまりました。

 

 

 
他にもさまざまな工夫がされていますが、とてもご紹介しきれませんので、続きが気になる方は、ぜひ西分署に見に来てください♪♪♪

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